3.岡野蒼(あおい)という天才

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「すごい計画なのね」 「そうなの。そしてあなたが最後のキーパーソンなの」  クロがそこまで考えた時、私はクロの話を制止して一息ついた。「あ、ごめん。もういいわ。それで、私は何をすればいいの?」 「さすが岡野家一番の天才ね。話が早いわ。実はね、私達をさらに100年前に飛ばしてほしいの」 「なるほど、そう来ましたか。でも私には、タイムトラベル理論は解らないのよ……」 「大丈夫。私のチップに全て書かれているから」 「なんだ、それならお安い御用よ。どれどれ?……結構精巧そうなチップね」 私はクロのあごの下の首にあるチップを触りながらそう言った。 「じゃ、ラボにいきましょうか?」 結局食事抜きになってしまったが仕方ない……。 ラボでクロとシロのチップをそれぞれスキャニングしてみた。 「ほうほうほうほう……!」  食事なんかよりもずっとそそることが満載だわ。これが未来の技術?私の子孫が……?すごい! 「ロマンだわ!」 「でしょう?」 とクロがニッコリ。「で、できそうなの?」 「楽勝よ!」 と私は言って、親指を立ててウインクしてみせた。 ……(トゥルルルルル……
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