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「すごい計画なのね」
「そうなの。そしてあなたが最後のキーパーソンなの」
クロがそこまで考えた時、私はクロの話を制止して一息ついた。「あ、ごめん。もういいわ。それで、私は何をすればいいの?」
「さすが岡野家一番の天才ね。話が早いわ。実はね、私達をさらに100年前に飛ばしてほしいの」
「なるほど、そう来ましたか。でも私には、タイムトラベル理論は解らないのよ……」
「大丈夫。私のチップに全て書かれているから」
「なんだ、それならお安い御用よ。どれどれ?……結構精巧そうなチップね」
私はクロのあごの下の首にあるチップを触りながらそう言った。
「じゃ、ラボにいきましょうか?」
結局食事抜きになってしまったが仕方ない……。
ラボでクロとシロのチップをそれぞれスキャニングしてみた。
「ほうほうほうほう……!」
食事なんかよりもずっとそそることが満載だわ。これが未来の技術?私の子孫が……?すごい!
「ロマンだわ!」
「でしょう?」
とクロがニッコリ。「で、できそうなの?」
「楽勝よ!」
と私は言って、親指を立ててウインクしてみせた。
……(トゥルルルルル……
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