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「……言いません」
プイッと、顔を背けた。
しばらくの沈黙の後、「冗談ですよ」と言おうとした時だった。
「――お前今なんつった?」
完全に彼のスイッチがオンになってしまった。
侑生の舌が、公季の舌を追いかけ回すように動く。どんなに逃げても、その長い舌に絡め取られてしまう。
本当のことを言おうとしても、深くキスをされ続けているため、喋ることすらできない。
いつの間にか服もほとんど脱がされている。ほとんどと言っても、辛うじて下着が片方の足首に引っかかっているだけだ。
侑生は服を着ているのに、自分だけこんな格好になっていることが堪らなく恥ずかしい。
「ん、……んんっ」
「イきそう?」
「あぁ、ん」
そしてキスの間も公季の弱点をその手で的確に愛撫するため、早くも達する寸前だった。
しかしその手は最後まで構ってはくれず、別の場所に移動してしまう。
「今日は泣き喚いてもイかせねーから」
侑生は恐ろしい言葉を放ち、すぐに身体中への愛撫を再開する。
公季の硬くなった中心だけを除いて。
もう何分経ったか、公季は目から止めどなく涙を滴らせる。
自分でそこを触ろうとしても、「触んなよ」と低い声で制されてしまい、そのあまりの気迫に逆らうことができない。
「も、ごめ、……ゆ、せい」
「何を謝ってんの」
「……おれ、あそんで、ない」
「そんな事はどうでもいいんだよ。なぁ公季、お前はいつから俺に反抗するようになった?」
きっと侑生はそっぽを向いた態度が気に食わなかったのだろう。
そのことを反省しつつも、辛くて堪らないはずのこの状況にひどく興奮してしまう自分がいる。
身も心も、自分の全てを侑生に掌握されて、知り得なかった欲望をひとつ残らず暴いてほしい。
「ゆ、ゆるして……。イかせて、……いき、たい」
「そんなにイきたい? ならもっとお願いしないと」
乾き切らない涙で髪がベタベタに顔に貼り付いてしまっている。
だがそんな醜さは承知の上で、侑生へ「イかせてください」と懇願する。
「うん、そんなに言うなら……、」
侑生の手が公季の一番敏感な部分に触れ、期待で胸が熱くなる。
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