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三人が、サラサラとお茶漬けを食べる姿に光輝はつい見とれてしまった。
…あ!洗濯…
慌ててサニタリーに向かった。
三人の洋服や下着が洗濯カゴに山積みに入っている。
恐らくはセクシー担当の黒いTバックや、クール担当の黒のボクサーパンツ。カワイイ担当には、シロクマのワンポイントが入っていて、思わず頬ずりしたくなる衝動を抑えた。
…な、なんて、可愛いんだろう、ソウくんって…
光輝は、勃起しそうになる股間をぎゅっと押さえつけながら、それぞれを色分けしてネットに入れる。
袖口や襟の予洗いが必要な物は、別に避けた。
「あんま、ジロジロ人のパンツ見てんじゃねえよ」
後ろから声がして「えっ」と振り返る。
クール担当のキョウが立っていた。
「ソウは、皆のモンだからな。手ぇ出すんじゃねえぞ」
と何故か釘を刺された。
…え?バレてる?
「あ、は、はい」
光輝は、キョウの目を見れないまま返事をした。
洗濯を回している間に、昼食の用意をしようと冷蔵庫を開ける。
シンクには、さっきの茶碗が水にちゃんと浸けてあり、おそらくソウがやってくれたのだろう、と予測した。
「あ、ソウさんありがとうございます。片付け助かります」
ちょうど、水を飲む為にキッチンに来たソウに礼を言う。
「いえいえ、このくらいは」
ソウは、ニコリと笑う。
光輝は、駄目だと思いながらもさっきのシロクマの下着を思い出し、少し興奮してしまった。
「ん?どうかした?」
ソウが光輝の視線を感じて尋ねてくる。
「いえ!今日は午後からのお仕事ですよね」
「うん、13時に迎えの車来るから、それまでにお昼ご飯お願いしまーす」
「かしこまりました!」
フワフワとした気分で、ソウと会話していると、リョウが入ってきた。
「ね、光輝、俺の部屋掃除しといてくれる?」
「あ、はい!」
光輝は、お昼ご飯はオムライスに決めて材料だけを確認すると、掃除機を取り出した。
リョウの部屋に入り、床に散らばった雑誌やクッションを机の上にとりあえず乗せていると、リョウが入ってきてドアを閉めた。
「光輝」
「え?はい!」
光輝は、リョウに向き合う。
「ちょっと味見」
「え?」
あっという間に唇を奪われてしまった。
「んっ…!」
光輝は、必死に抵抗する。
けれど、あまりに上手いキスについ
下半身が反応してしまった。
「やっぱりか…」
「な、なにするんですか!」
光輝が怒るとリョウは、ニヤリとわらった。
「君も同類だね」
そろりと股間を撫でられて、硬くなっているのがバレてしまう。
「でも、ソウは渡さないよ?」
「な、なに言ってるんですか」
光輝は、慌てて言う。
…全く、どうなっているんだ、この寮は…
先が思いやられる…と光輝はリョウの後ろ姿を見ながら思った。
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