221人が本棚に入れています
本棚に追加
「あー!疲れたぁ!」
「マジ、クタクタ…」
夕方になりキョウとリョウが帰ってきた。
「お疲れ様でした!」
光輝が玄関先まで迎えに出るとリョウが「ただいまー、帰ったよ」と光輝にチュッとキスをしてくる。
「うわっ…ちょっ…」
光輝が慌てて離れると、キョウが「ケッ」とバカにしたようにこちらを見ている。
光輝は「あ、あの食事にしますか?」
と必死に取り繕った。
「シャワー入ってくる。そのエロばかの相手でもしてて」
キョウはそう言い残して、風呂場に向かってしまった。
「あー、疲れたよー。マジでダンス、キツいのなんの」
「そうだったんですね。大変でしたね」
光輝は、話を聞きながら食事の用意をする。
…とりあえずサラダを出して、あとは…
冷蔵庫から肉を出そうとしていると、いつの間にか後ろにきていたリョウにお尻を触られた。
「わっ、ちょっとやめてください!マジで!」
「だって、ソウ居ないんだもん、コーキも割と可愛いからさ」
「やっ、俺、そういう趣味ないですからっ!」
「嘘だーっ」
そう言ってリョウは、股間に手を伸ばしてくる。
「ちょっ…いい加減に…
「ただいまー」
ソウがリビングの扉を開けて入ってきた。
「あー、ごめんね、おとりこみ中だった?」
ソウは、慣れているのかどうってことない顔をして、疲れたー、とソファにどかっと座った。
「お腹空いちゃった。光輝くん、今日の御飯なに?」
「あ、今日は、美味しいお肉があるので焼きますね。あとは温野菜サラダとベーコンとポテトのチーズ焼きです」
「わ、美味しそう」
ソウは、そう言うとニッコリ笑った。
いつの間にかリョウは、ソウの隣にピッタリと座って肩を抱いている。
「お疲れ様、ソウが居なくて寂しかったよー。ドラマ上手くいった?一ノ瀬葵も出てるんだろ?あの子綺麗だよな。あ、でもソウのほうが綺麗だけどね」
「あーうん、綺麗だったよー」
ソウはキスを迫られながら、なんとかリョウをあしらっている。
毎日これだと疲れるだろう…とソウに少し同情した。
最初のコメントを投稿しよう!