ソウの秘密

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「あー!疲れたぁ!」 「マジ、クタクタ…」 夕方になりキョウとリョウが帰ってきた。 「お疲れ様でした!」 光輝が玄関先まで迎えに出るとリョウが「ただいまー、帰ったよ」と光輝にチュッとキスをしてくる。 「うわっ…ちょっ…」 光輝が慌てて離れると、キョウが「ケッ」とバカにしたようにこちらを見ている。 光輝は「あ、あの食事にしますか?」 と必死に取り繕った。 「シャワー入ってくる。そのエロばかの相手でもしてて」 キョウはそう言い残して、風呂場に向かってしまった。 「あー、疲れたよー。マジでダンス、キツいのなんの」 「そうだったんですね。大変でしたね」 光輝は、話を聞きながら食事の用意をする。 …とりあえずサラダを出して、あとは… 冷蔵庫から肉を出そうとしていると、いつの間にか後ろにきていたリョウにお尻を触られた。 「わっ、ちょっとやめてください!マジで!」 「だって、ソウ居ないんだもん、コーキも割と可愛いからさ」 「やっ、俺、そういう趣味ないですからっ!」 「嘘だーっ」 そう言ってリョウは、股間に手を伸ばしてくる。 「ちょっ…いい加減に… 「ただいまー」 ソウがリビングの扉を開けて入ってきた。 「あー、ごめんね、おとりこみ中だった?」 ソウは、慣れているのかどうってことない顔をして、疲れたー、とソファにどかっと座った。 「お腹空いちゃった。光輝くん、今日の御飯なに?」 「あ、今日は、美味しいお肉があるので焼きますね。あとは温野菜サラダとベーコンとポテトのチーズ焼きです」 「わ、美味しそう」 ソウは、そう言うとニッコリ笑った。 いつの間にかリョウは、ソウの隣にピッタリと座って肩を抱いている。 「お疲れ様、ソウが居なくて寂しかったよー。ドラマ上手くいった?一ノ瀬葵も出てるんだろ?あの子綺麗だよな。あ、でもソウのほうが綺麗だけどね」 「あーうん、綺麗だったよー」 ソウはキスを迫られながら、なんとかリョウをあしらっている。 毎日これだと疲れるだろう…とソウに少し同情した。
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