ついに覚醒?

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ついに覚醒?

 今は俺とクリスティナが馬車の中にいてクリスティナ邸に向かっている途中である。 「クリスティナは友達いないの?友達多そうな感じがするけど」と俺はクリスティナに質問をした。 「そうよ、魔力に覚醒してから周りの友達と差が開きすぎてだんだんみんなは私と遊ばなくなったの。それより、神気くんは本当に魔力に覚醒してないの?」 「そう、俺は3歳のときに9つの魔力の吸収を全部試したんだけどどれも吸収できなかった。」と俺は悲しそうに言った。 「じゃあ純粋の魔力の塊を吸収してみたら?私の父さんは純粋の魔力の塊を持ってるから試してみて」 「でも申し訳ないよ、ただでさえ怪我を直しにあんたの家に行くのに」 「大丈夫大丈夫、私がお父さんに言うから心配しないで。あ!もう私の家についた。車掌さん金貨1枚で足りる?」 「ありがとう、クリスティナお嬢。また明日」と車掌さんが言ってから帰った。 「じゃあ私たちも私の家に入ろう」とクリスティナが言って俺を彼女の家まで案内した。 「お母さん、友達連れて帰ってきたよ。怪我しているから治してあげて。」 「あんたがクリスティナのお友達さんね。聖者の悲願」突然やさしい光が俺を包んで傷がだんだん治っていた。 「ありがとうございます。」と俺はクリスティナのお母さんにお礼をした。 「どいたしまして、クリスティナの父もあなたに会いたいと言っていたので良ければ残ってご飯でもどうです?」 「じゃあお言葉に甘えて。」と言ってクリスティナと一緒に食卓に行った。 「お前がクリスティナの友達か。クリスティナは5年ぶりに友達を家まで連れて帰ったから感動したぜ、しかも男子を連れて帰るとは」 「そうですね、しかもクリスティナちゃんももう15歳になって、結婚する歳だもんね。」 「お父さん、お母さん、そんなこと言わないでよ今日初めて知り合ったからいきなり言われても神気くんが困るでしょう。」とクリスティナが俺をかばうように言った。 「すみません、僕にはまだ早いかもしれません。」 「ほう?なぜだ?」 「僕は魔力すら覚醒してないのでクリスティナのことが守れないからです。」 「ハハ、そういうことだからか。じゃあもし魔力を覚醒したらクリスティナと婚約をするか?」 「今日初めてクリスティナと会って優しい人であることもわかりましたがこのような条件付きの婚約は嫌いのでやめておきます。」 「さすが、お前は合格だ。魔力を覚醒させてやろう」 「なぜですか?何も言ってないのに。」 「ハハハ、欲望のない人こそ我が家の次代の主人にふさわしいからな。じゃあ君が魔力を覚醒できるよう手伝おう。」 「こっちに来い。」とクリスティナのお父さんに言われて知らない部屋に連れて行かれた。」 「神気 魂よ、ここは我が家の魔力保存庫だ。自由に使ってよい、ただその代わりに条件がある一週間後には俺の第一の娘と戦え。」 「わかりました。一つ聞きますが純粋の魔力の塊はありますか?」 「もちろん、では一週間ここで魔力の覚醒に励め。学校のほうは俺が言っておく。」と言ってクリスティナのお父さんが出ていた。 「じゃあ俺も魔力を吸収するか」と言って純粋の魔力の塊を手に取った。 それを吸収した瞬間膨大な魔力が一気に体中に流れ込んだ。そして体が無制限に他の魔力の塊の魔力を吸収し始めた。 これはいいことではなかった。なぜなら体はとても痛くなり始めたからである。 「ああ~!」と俺は目を閉じて叫んだ。 そして目を開けると地面が氷でできた空間にやってきた。前の方に人がいたような感じがしたから行ってみたら魂の姿のような人が一人いた。  「よう、クソガキ。ようやく会えたな」
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