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さて、再び私の話に戻ります。こちらのホテルには妖精がたくさんいます。詳しくは分かっていませんが、妖精は物を大切にすると、そこに宿るということのようです。
この話は他の妖精から聞いた話ですが、このホテルの創始者はこのホテルを愛し、シーツ一枚、階段のタイル一つまでも自分のこと以上に大切にしたそうです。
その気持ちが少しずつ少しずつ結実し、ホテルの各所に妖精が生まれたようです。愛されている物たちの代わりに、妖精たちは大切にされた恩を返そうと働いているです。
さて月日は過ぎまして、今日はあの時に下見にいらしていたお二人の結婚式と披露宴の日となりました。
お二人のお名前が分かりましたので、勝手にですが親しみを込めてお名前を呼ばせていただくことにします。ふみあきさんとみどりさんです。
神殿で和装での結婚式を、そして披露宴で洋装にお召し替えをされるようです。
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