クロサンドラの心と共に

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ある日、暗い窓の隙間から眩しい光が入ってきた。 その眩しい光が私の事を照らし続けてまるでそれは、「早く起きろ遅刻するよ」と言っているようにだ。 嫌々ながらに起きて部屋のドアを開けたら隣の部屋から子供の泣き声が聞こえるのだ。 私は、起きたばかりで頭の整理が付かず疲れているのかな? と独り言を言ってその場を去った。 朝食を済まして、自分の部屋がある3階へ戻り学校に行く準備をしに行ったのだがやっぱり鳴き声がする。  ドアを開けようと思ったのだが学校の時間が迫っていたので帰ってきてからする事にした。 学校でも朝の出来事が気になって仕方がない。 「姫路城さん姫路城さん」と呼ぶ声が聞こえ、びっくりしながら立ち上がると国語の先生に「ボーッとしては、いけませんよ」と叱られてしまった。 私は、すみませんでしたと謝り、我に返った。 休み時間に友達からいつもの華ちゃんじゃないみたいと言われて事情を話すと、友達の田所さんにもコワっと言われた。 そんなこともあり、1日が終わった。 家に帰ると紅茶にシュガーコーティングバウムクーヘンが用意してあった。 食べてから勉強する為3階に行くと泣きが聞こえた。 でも1日泣いていたら涙は、枯れてしまう。 そう思った私は、恐る恐る扉を開けてみる事にした。 そこには、ベッドがあり、中を見ると可愛らしい姿があった。 手は、小さくてミルクのような香りがする。 後ろからガチャッとドアが開く音がし、振り替えると母の姿があり、見ちゃったの? と言う私は、まずいことをしてしまった気がした。 母曰くサプライズにしたかったようだが赤ちゃんの鳴き声は、屋敷に響いていた。 朝っぱらから不気味な事に鳴き声が聞こえたので見に来たことを言った。 母曰くサプライズにしたかったようだが赤ちゃんの鳴き声は、屋敷に響いていた。 朝っぱらから不気味な事に鳴き声が聞こえたので見に来た事を言った。 サプライズすることが出来ない母である。 それは、母あるあるの日常なのだ。 だから仕方がないと思うしかない。 でもこの赤ちゃんを見るとクロサンドラのように灯す何かが見えた気がした。 そして、その子の名前は、姫路城クロサンドラにした。
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