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何度もキスされて、やっと離された私は、軽い目眩をおぼえた。 タバ…コって… 目眩するっ…け…? 「シャワー浴びて来いよ。 覗かねーから。」 私は浴室に案内され、その広さとゴージャスさにもびっくりした。 「内鍵あるから、安心しろよ。 じゃ、ごゆっくり。」 私はだだっ広い浴室でシャワーを浴びて、汗と彼の匂いを落とした。 シャワーからあがると、暁さんはエプロンを付けて、料理をしていた。 ヤクザって、料理するんだ!? 私はライオンでも見るみたいに暁さんを凝視した。 「何だよ? また、キスして欲しいのか?」 「ち、ちがっ…! ヤクザって料理するんですか…?」 「ヤクザによるだろ。 まぁ、俺レベルで自炊するのは、珍しい…か…」 俺レベル? 何レベルなんだろう??? 良く分からないまま、気づいたらハンバーグが出来ていた。 美味しそう… しかし、暁さんはとんでもない事を言い始めた。 「お前の餌はココだ。 手を使わずに、口だけで食え。」 暁さんは、私のご飯とハンバーグを床に置いてそう言った。 「私は人間ですよ!?」 「黙れ。 ここにいる時点で、俺のペットだ。 ご主人様の命令に背くなら…」 「…背くなら?」 「薬漬けにして、売り飛ばす。 あぁ、今一本打ってやろうか? 飛べるぜ? 最高に?」 私は床に置かれたそれを、獣のように食べるしか無かった。 食べずに居ようとも思ったが、お腹は空き過ぎていた… 床に置かれたご飯にぺちゃりと口を付ける。 「そうだ。 それで良い。」 結局、私は綺麗に平らげてしまった。 そして、私は暁さんの腕に抱かれて、眠りに落ちた。
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