第3話.警察署へ

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  夫とアンチ1号がメッセージのやり取りをしている間、私は布団に横になったまま、ただ黙ってボーッと天井を眺めていた。 『まゆちぇが何をしたと言うんです?何故まゆちぇがブログを辞めなきゃならないのでしょうか?  旦那さんとの間にお子さんが生まれるのならあなたは今幸せいっぱいな時期でしょう。  愛する旦那さんの子ならきっと自分の子のように可愛がれるはずです』 『冗談じゃない!!おたくら子どもがいない夫婦に何がわかるの!!おたくの奥さん(まゆちぇ)だっていざ再婚して元嫁の子どもがいたら可愛がれるはずがないわ!!』 『それは違います。まゆちぇは血の繋がりなど気にしません。私にも前妻との間に子どもがいますが入籍するときに“子どもを連れてくればよかったのに”と本気で言うような子です』    延々と続くやり取り。  アンチ1号は結果的に、私がブログを辞める要求を曲げなかった。 『旦那さん、まゆちぇをよーく説得してくださいね。  ブログ、辞めるようにね♡』  後から見たアンチ1号のメッセージに、恐怖と怒りを覚えた。
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