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彼女の選択と意志
一生俺と居たいって言ったよな?
「あのね、私は結婚って制度に疑問を持っているの。」
初めて聞いた彼女の価値観だ。
逆に彼女には結婚という意味を聞かれて俺は答えることが出来なかった。
「私は貴方を愛しているし一生側にいたい。でも側にいる為に結婚って必要?結婚ってなんなの?」
俺はそんな事を考えた事もなかった!
男女が長らく付き合ってお互い年頃でだから結婚して責任を取るみたいな話じゃないのか?
「子供が出来たらどうするんだ?」
「私でさえ疑問に思う結婚なのに私の子供が私の選択を理解できない訳が無いわ。」
彼女は言った。
子供が出来たらまた話し合えばいいしお互い仕事を持っているのだから自分達に子供が出来たら平等に父であり母でいいと。
男だから責任を負うとかそれは世間が作った幻だと思うと彼女は言う。
「こんな考えの私を貴方は愛せない?」
強い眼差しでそう言われて俺はいいやそれは無いと彼女の考えを尊重する事にした。
俺達は結婚という形を自分達流に変えていくつかの約束事を作った。
一つ 浮気はしない。
二つ 生活に必要な費用は基本的に折半。
三つ 動産なども共同名義にする。
ここから何年かに一度見直して子供が出来た時やその年齢に合わせて話し合う事にした。
お互いの両親は驚いたが俺達は俺達の夫婦の形として結婚という制度にのらない事にした。
不便な事は病気になった時や事故などの時に彼女や俺は他人となってしまう事くらいで・・委任状やその時に備えて色々用意した。
男だけが責任を背負うのでもなく女だけが家事や子育てを背負うのでなくお互いに当たり前のように思いやり話し合い俺達は幸せだ。
そして子供も出来て俺は認知をして話し合いで子供は母親の性を名乗る事になった。
これには俺の家族が色々言ったが俺は
「産むのは彼女だ!命をかけて産むのは彼女なんだよ俺に何の権利がある?責任だけだよ。」
俺達は子供に対する責任もお互いが意識して半分!
俺は何のストレスもなく過ごしている。
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