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「１２時まであと１５分だよ」
「えーーっ！？もうそんな時間！？無理だーー、今日は絶対間に合わないよぉぉ」
「頑張れ！まゆちゃんならデキる。今までどんな困難だって乗り越えてきたろ？」
「···そうだけどぉ。なんでこんな切羽詰った状態なのに、ニコニコしてるの？」
「いや、いまテレビが面白いところだから」
「は？」
夫の視線はもう既に私じゃなくテレビに釘付けになっている。
大人２人がゆったり寝れる大きなベッドに隣同士横になって、違うことに取り組む夫婦かぁ。
寝室に、テレビがあってよかった。
私が独身時代買ったやつだけど。
私がブログを書いている間、テレビっ子の夫はテレビを見て時間を過ごしてくれる。
たまに、１２時までの残り時間を知らせてくれる。
たまに気まぐれで「頑張れー」と声かけしてくれる。
なんでも「たまに」だけど、唯一夫が「ブログを書いている私」と向きあってくれる。
これはこれで、以前の無関心なときよりかは幸せなのかもしれない。
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