あとがき

1/1

1102人が本棚に入れています
本棚に追加
/177ページ

あとがき

初夏の英語の授業風景から始まるこのお話ですが、「片想い」という表現自体、英語にはピッタリなものがないなぁと思います。英語のクラスで「複数形」なんてのをやりますが、逆に単数、複数は日本語ではあまり利用されないコンセプトです。 あの一瞬の授業風景の中に、幾つの片思いが散らばっていたのかなぁと思い、そして、一人の心の中にも、色の違う片思いが幾つかあったりしてと思います。 そういうお話を書きたいなぁと思ったゆえのタイトルです。 完璧っぽい先輩への綺麗な片思いから、完璧ではない同級生への激しめの恋へ心が移ろっていく、16歳の柚の恋の遍歴です。 懐かしいような、愛おしいような、中高の文化祭気分を思い出してくれたら嬉しいです。 ちょっと先になりますが、もう一度、この二人には登場していただく予定でいます。その時には、もうちょっと、大人味で。 それまで、文化祭の花火の匂いの漂う屋上に、完璧ではない二人を残して、さようならです。 最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。 スター、コメント、スタンプなど、本当にありがとうございます。 2022年2月 蒼穹
/177ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1102人が本棚に入れています
本棚に追加