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龍の傷
週明け、現国の提出があって、小論文を提出した。
結局、私は「生きる」のテーマで、なにを書くべきかはっきり決めきれないまま、日本に生きている自分と開発途上国に生きている同世代の誰かとの生活の違いについて書いて、まぁまぁスピーチコンテストに丁度良いだろうという着地をした。
自分で考えておいて、あれだけど、上の下か、中の上。
及第点は超えているだろう。
「生きる」なんて壮大なテーマで、それなりに、自分の人生についてちゃんと考えて、心奥にある何か、引っかかっている何かについて、まとめるべきなのかと頭をよぎったけれど、私は一般論に逃げた。
世界平和、的な。
まぁ、そういう。
現国の課題じゃ、その程度だろう。
だれか作文が得意な子がスピーチコンテストに選ばれるんだろうと思っていた。
去年は新井くんだった。
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