チェロとプール

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 図書委員は、図書委員でスピーチコンテストの準備が始まる。 書道のできる子がテーマを書いたバナーを作ったり、プログラムの印刷が行われる。 「参加者のいるクラスの図書委員は、プールサイドの練習が始まるんで、水泳部の邪魔にならないように、シフト表見て、予定が合う日に練習を行ってください。25m先は、地声で届くように。持ち時間の時間シグナルの練習もしてください。あと、文化祭前日、通し練習があるので、全員参加者に言っておいてください」 委員長の高須さんが委員会の準備時間に説明をしている。 私は去年やっているから、ほぼほぼわかる。 プールサイドでの練習で、声の通りと、時間調整に慣れて、最後一回みんなで通しを前日にやって、文化祭一日目の朝、全校生徒の前で本番。 プールサイドの時間割を見ると、部活の時間に丸被りするのがわかる。 土曜日だけ、なんとかかぶらずにできそうなので、土曜日の午後、最後を取った。 去年は、新井君は真面目だし、声が小さかったから、2,3回プールサイドで練習した。金子先生が張り切っていたので、それに私たちが付き合った感がすごかった。 どうせ龍之介は、何回もやりたがらないだろうから、一回でいいだろう。 プールサイドの練習時間と、前日のリハの時間を忘れないうちに、龍之介にメッセージした。
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