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土曜の一日練習で、先生の指揮に合わせて3曲、合わせ練習を何度もやった。なんとかまぁまぁ、弾ける。
「明日は、体育館ステージ通し、午後ありますから、全員参加で」
練習終わりに、安藤先輩を見ると、これから細川先輩らと四重奏を合わせるところだった。
朝から三年生は、一年の練習を見たり、パート練習、全体練習と忙しかったから、四重奏は後回しになっていたらしい。
金管楽器の三年生数人も、第2音楽室に移って、四重奏をやっている。
「お先に失礼します!」
全体パートしかない部員は邪魔にならないように、音楽室を出る。
「柚ちゃん、帰る?」
みーたんが、バイオリンケース片手に、こっちを振り返って聞いた。
「うんん、これから図書委員のスピーチ練習がある」
「あ、そっか。暑いから、浅井ちゃんとジェラートカフェ寄っていこうって思ったんだけど」
「ん。また、今度にする。じゃ、明日ね」
下駄箱でみーたんにバイバイして、校舎裏のプールへ回った。
確かに、あっつい。
アイスクリームのお誘いは魅力的だったけれど、龍之介の練習がある。
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