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翌日、文化祭直前という事で、日曜日に珍しく、部活があった。
音楽室へ入って、挨拶をすると、先に来ている安藤先輩をちらっと見た。
譜面台を調整して、調弦にかかっている。
やっぱり素敵だ。
そこはブレてない。
大丈夫。
通し練習をして、昼休みをはさんで、体育館へ移動した。
今日の午後は、オーケストラ部が体育館を確保している。
移動中、渡り廊下を渡りながら、校庭を眺めると、運動部がそれぞれ通常の練習をしたり文化祭準備をしている。
昨日、龍之介は、パネルの色塗りの途中だと言っていた。
今日も来ているのかもしれない。
体育館では、椅子と譜面台を並べるところから始める。
顧問の先生と安藤先輩が指示をだして、椅子の位置を決めていった。
しっかりしている。
やっぱり安藤先輩は素敵だ。
「柚ちゃん、みーたん、もうちょっと、左にずれて」
そんなことでも、名前を呼ばれたら、ドキッとする。
する。
絶対する。
好きだもん。
通し練習では、入場から、すべての曲のリハ―サルを行って、私はとにかく失敗せずに、きれいな音で最後まで弾く、それに集中した。
本番は、文化祭一日目、土曜日の午後だ。
それで、三年生の部活は終わる。
あと、一週間もない。
通し練習を二回やって、解散になった。
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