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空いた時間は、ちょっとでも練習しようと音楽室へ向かっていたら、図書館前で、図書委員長にばったり会ってしまった。
旗やら、フリップカードの入った箱の上に、題目を書いたバナーなんかを乗せて運んでいる。
放っておけない。
「おはようございます。持ちましょうか?」
「あ、水城さん、助かる!」
ほっとした顔をするから、一人で運ぶには重かったんだろう。
「体育館にもう運ぶんですか?」
委員長が抱えた箱の上のバナーやらを手に取りながら、聞く。
「うん。バナー、開会式の後でつけるけど、今日から段幕裏に置けるから」
一緒におしゃべりしながら体育館へ行くと、一年生が椅子をセッティングしていた。
先生達と放送委員が、すでに体育館でマイクセットとか機材のリハーサルをしている。
ギャラリーに演劇用のスポットライトがあったり、ステージ正面で撮影用のカメラのチェックをしていたり、ちょっと本格的だ。
バナーを段幕裏に運び入れて、「図書」と書いた箱に入れて置く。
委員長は、旗やタイマーを生徒用の席の後に置かれたテーブルに置いて、準備し始める。
「委員長。ステージ裏の箱に入れときました。他、やる事あります?」
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