あなたでなければ・結婚ララバイ

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街路樹の枯れ葉が、路面に落ちて雨に濡れている。 うっかりすると、滑って転ぶんじゃないかって思いながら、慎重に足裏の感触を確かめながら歩いていた。 「同級生の半分が、もう結婚したんだな。」 ケイスケは、同窓会の帰り道に考えていた。 そろそろ、俺も結婚を考えなきゃいけない年なのかな。 なんて言ってもさ、彼女もいないのに結婚なんて出来る訳ないか。 「ああ、あたしも、結婚したくなっちゃった。」 同じ駅に向かう同級生のマリコが、ケイスケに言った。 マリコもまた、さっきの同窓会に出ていたのだ。 「みんな結婚してたもんね。したくなっちゃう気持ち解るよ。」 「そうだよね。あ、そうだ、ケイスケも本当に結婚したいと思ってるの?」 「ああ、そりゃ、出来るならしたいさ。でも、俺には無理だよ。彼女もいないしさ。それに結婚するだけの経済的な余裕も無いよ。」 「ねえ、それじゃさ。今度の休みに、あたしと結婚相談所に行かない?」 「結婚相談所。」 「ええ、ほら、さっきリカが結婚したって話してたでしょ。あれ、結婚相談所で紹介してもらった人と結婚したんだって。それでさ、あたしにも勧める訳。そこの相談所って、めちゃ、カップル成立率がいいんだって。だから、一応、場所と電話番号を聞いておいたのよ。」 「いや、結婚相談所って、、、そんなので結婚できるのかな。」 「ねえ、行こうよ。だって、あたしひとりじゃ、恥ずかしくて行けないもん。」 そう言って、マリコは、ケイスケを拝むような仕草をしてみせる。 その時は、まあひとつの社会見学というか、何かの話のネタになればいいかと、次の休みに、マリコに付き合うことにした。 そして、その日。 渋谷の公演どおりから1筋入った路地のビルの2階である。 「なかなか、いい場所にあるんだね。結構、儲かってるのかな。入会費用とか高いんじゃない。」 「それが、会費は無料なんだって。なんでも、ボランティアでやってるって、リカから聞いたよ。」 「そんなバカな。」 「でも、本当らしいのよ。」 緑色が毒々しい鉄のドアを開けると、カウンターがあって、年配の女性が座っていた。 「いらっしゃい。予約されてた方ですね。」 「ええ、お願いします。」 「では、早速、紹介するコースを説明しますね。この結婚相談所では、2つのコースをご用意しています。1つは、速攻コース。それでもって、もう1つは、慎重コースです。速攻コースは、もう、本当にすぐに結婚できちゃいますよ。今、1番人気のコースなんです。当会の自慢なんですのよ。」 そう言って、口角だけを上げた気持ち悪い笑顔を見せた。 「ねえ、ケイスケ、どうする?」 「ああ、でも、もう紹介されちゃうんだ。そこまでの覚悟できてないんだけどなあ。」 その会話を聞いて、女性は言った。 「あら、おふたりは、なかなかお似合いよ。ほら、あなたたちが、結婚しちゃえば、もう解決するじゃないの。」 ケイスケと、マリコは、お互いを見た。 確かに、マリコは、見た目も可愛い。 どちらかというと好みのタイプだし、性格も悪くない。 そうだな、マリコと結婚してもいいなと思う。 マリコも、同じような事を考えていた。 ケイスケと結婚してもいい。 でも、ふたりは、また同じような気持ちを感じていた。 確かに、ふたりが結婚したなら、楽しい結婚生活が待っているのかもしれない。 でも、この結婚相談所に来たのは、新しい出会いを求めていたからだ。 新しい相手と出会う事で、何か、今までの自分から、新たな自分へと変われるような気がしていたのだ。 新しい出会い。 新しい生活。 新しい変化。 自分自身が、変わることのできるターニングポイントが、今考えている結婚なのかもしれないと漠然と考えていたのかもしれない。 「確かに、マリコと結婚したい気持ちはあります。でも、ここに来たのは、新しい出会いを求めてやってきたのです。なので、今日は、その新しい女性を紹介して欲しいのです。」 マリコも、それを聞いて、頷いた。 「そ、そうなの。残念だわね。きっと、お似合いの夫婦になると思ったんだけどな。ええ解りましたわ。それじゃ、早速、ご紹介しましょう。どちらのコースをご希望なさいます。」 「どうする?」 「どうしよう。でも、あたしは、後悔したくないから、慎重コースでいこうかな。」 「すいません。じゃ、わたしは、速攻コースで、お願いします。」 ケイスケは、取り敢えず会ってみるかという気持ちで、早い方が良いと思った。 それを聞いて、女性は、大きく頷いて、カウンターの下から、分厚いファイルを取り出した。 「解りました。速攻コースですね。じゃ、このファイルから、あなたにお似合いの女性を紹介しますね。もう、あたくし、決めてますのよ。はい、もうこの方がオススメです。」 そう言ったかと思うと、ファイルから1枚の資料を取り出した。 ケイスケは、その資料を受け取って、ドキドキしながら開いてみた。 それは、中島ローザという女性のプロフィールなどが書かれた履歴書のようなものだった。 その履歴書に写真が貼ってある。 どこにでもいるような普通の子である。 別に、美人ということもないし、ブサイクという訳でもない。 というか、ローザって名前は、ハーフなのか。 いや、どう見たってハーフには見えないが。 「へえ。優しそうな顔してるじゃん。」 マリコが覗き込んで言った。 そういえば、優しそうではある。 家庭的と言うのだろうか、この子となら、やっていけるかもしれないと思った。 「どうですか。彼女は。」 相談所の女性が言った。 「彼女はね、家庭的な人で、すっごくオススメなんですよ。それに、相手の年収とか、そういうのには、こだわりのない、今時は、珍しい女性だし。彼女の希望は、穏やかな家庭を築いていくということらしいの。」 「そうなんですか。その点は、私の気持ちとも合っています。わたしも、そういう家庭がいいなと思っているんです。でも、何かなあ。もっと、心がウキウキするような女性に会ってみたいきもするなあ。ほら、そんな恋愛って、憧れますもんね。」 そうケイスケが言うと、相談所の女性は、キッと目が厳しくなり、ケイスケを威圧的に見て、こう答えた。 「あなたは、この結婚相談所に何しに来られたんですか。」 その表情と質問に、少しばかり、おどおどとなって、小さな声で答えた。 「あのう、結婚です。」 「そうでしょ。ここはね、結婚相談所なの。恋愛相談所ではありませんことよ。ウキウキした恋愛は、他で、おやりなさい。」 「他で、おやりなさいって、、、。」 相談員の女性は、やや呆れたように言った。 「あのね。他に女性を作ればいいじゃないですか。そこで、ウキウキしなさいっていうの。ここは、あくまで幸せな結婚を紹介するところなの。あたしの目的は、そこ。」 と言って、「そこ。」の部分で、人差し指で、カウンターを、コツコツと爪の音をさせて叩いた。 「他に女って、、、、。解りました。でも、他に女は作りません。わたしは、その女性と幸せな家庭を築くことにします。」 「そう、じゃ、この女性でいいのね。」 「はい。この女性と会ってみます。」 「解りました。おめでとうございます。」 急に、相談員は、相好を崩した。 相談員は、おもむろに、ファイルから、1枚の用紙を取り出して、ケイスケの前に置いた。 「では、これにサインをしてください。」 ケイスケは、その用紙を見て、ギョッとなった。 「これは、婚姻届けじゃないですか。これにサインって。」 「だから、この女性で良いんですよね。だったら、サインして、今すぐ結婚してください。」 「いやいや、結婚って。まだ、この女性の事も、よく知らないし。大体、この女性だって、このわたしを好きになってくれるか、いや、それ以前に、まだ会ったことのない人と、結婚するなんて、そんなこと考えてないでしょ。」 「あなたねえ。結婚をしたいの、したくないの、どっちなの。あなたがサインをすれば、もうすぐに結婚できるのよ。だから、速攻コースって言ったでしょ。彼女には、もう結婚する意志というか、覚悟はできているんですよ。ほら御覧なさい。彼女のサインが既に書かれているでしょ。いつだって結婚できますよってことなのよ。解った?じゃ、サインしてください。」 見ると、達筆な字で、サインが書かれている。 一体、彼女は、それで良いのだろうか。 見ず知らずの人と結婚するってことに抵抗はないのだろうか。 いや、実際に会ったら、嫌いなタイプだったってことも、それは簡単に推測できるよね。 大丈夫なのか、彼女の思考回路は。 「彼女が、わたしを見て、嫌いだって思うかもしれないじゃないですか。」 「それは考えなくてよろしい。大体、好きだとか、惚れただとか、そんな事を言って結婚したカップルほど、別れるんです。相手を束縛しちゃうのかな。その辺は、よくは解らないけど、好きだと言って結婚したカップルと、派手なプロポーズをして結婚したカップルは、必ず、別れます。まあ、あたしは、結婚していないから、その辺のところは、詳しくは存じ上げませんけれどね。」 「って、相談員さんって、独身だったんですね。」 「何よ、その目は。あたしはね、結婚ぐらい出来るのよ。ほら、こんなにファイルも持ってるの。あのねえ、このファイルの人はね、全員、今すぐ結婚したい人なのよ。だから、あたしが、このファイルの中から、1枚好きなのを取り出して、これって選べば、もう結婚できちゃうのよ。いい?あたしは、出来なくて結婚してない訳じゃないの。」 相談員は、やや身体をそっくり返らせて、脚を組みながら、芝居役者のように言った。 「あ、そういえば、この子なんて、いいわね。まだ、25才よ。それに筋肉もりもり。あたしが、この子の婚姻届けにサインをすれば、あたしと、この子は、夫婦になっちゃうのよ。あはは。20歳年上の姉さん女房って訳よ。うん、それもいいわね。25才の男の子から、『君を、幸せにするよ。』なんて言われちゃったら、あたし、どうなると思う?」 「さあ。」 「『さあ。』って気のない返事ね。どうなるって、そりゃ、いくらクールなあたしでも、ポッとなっちゃうでしょ。ポッとね。それぐらい解らない?でも、あたしは、結婚しない。だって、束縛されたくないものね。だから、あえて、結婚してないの。」 「はあ。」 「さあ、サインすればいいのよ。」 「しかしなあ。嫌われない自身も無いしなあ。こっちも、向こうをしらないしさ、、、。」 「まだ、そんなことを言ってるの。あのねえ、昔はね、親が決めた相手と、本人の気持ちを無視して、結婚させられていたのよ。でも、それでも結構、上手くいってたんだから。大丈夫よ。」 「、、、、。」 「結婚に、好きだとか、嫌いだとか、そんなのは、関係ないと悟りなさい。」 相談員が、ケイスケの目を見て、一言一言、ゆっくりと、含めるように言った。 「ねえ、結婚しちゃいなさいよ。優しそうな人じゃん。きっと、うまくいくよ。」 マリコは、楽しそうに、他人が悩んでいるのを見物しているのである。 しかし、そう言われれば、優しそうな女性に見える。 もし、結婚をするなら、こんな人がいいと、それは事実思うところだ。 たぶん、お互いを気遣う夫婦になれる気がする。 「でもなあ。」 「ダメだったら、別れればいいじゃん。まずは、結婚だよ。ケイスケ、きっと幸せになれるよ。あたしが保証する。」 「あたしが保証するって。」 「あははは。楽しいね。でも、これもまた縁かもしれないよ。」 ケイスケは、悩んだ。 でも、そういえば、結婚するなら、彼女のような人だとは、思う。 それなら、マリコの言うように、縁だと考えて、結婚してみるか。 「解りました。結婚します。」 ケイスケは、サインをした。 そして、次の日、その中島ローザさんという人と初めて会って、その足で市役所に婚姻届けを提出した。 それで、結婚生活はどうなったか。 うん、うまくいっている。 想像通りの優しい家庭を築きつつあった。 それよりなにより、毎日が楽しいのである。 今まで、まったく知らなかった女性と、結婚してから、お互いを知ることからスタートする。 何となく、結婚前にするお付き合いが、結婚してから始まったようで、毎日がデートのような感覚もある。 そうして、10年が経った。 何も知らなかった相手に、穏やかな愛とでも表現したい気持ちが芽生えていた。 子供には恵まれなかったが、それでも十分幸せだった。 ここで、話を結婚相談所に戻そう。 マリコは、どうしたか。 慎重コースを選んだマリコは、相談員に分厚いファイルを手渡された。 「これが、相手のプロフィールや、心理テストの結果です。これに事前に目を通して、相手と会ってください。それで、10年ぐらい付き合って、結論を出すのがよいでしょう。」 「じゅ、じゅ、10年ですか。でも、相手を気に入ったら、1年で結婚しても良いわけですよね。」 「何を甘いことを言ってるのですか。結婚ですよ。結婚という人生最大の難関を、そんな1年で決めて良いと思っているのですか。人生80年、いや、今だったら、もっと生きるかもしれない。1年ぽっちで決めて、それでダメだったら、あとの何十年は、どうするのですか。慎重コースなんですから、慎重に話をすすめましょう。」 「はあ。取り敢えず、会ってみます。」 納得のいかないマリコであったが、兎に角、マリコ好みの男性を紹介されたので、それで納得して、相談所を出た。 その後、マリコはどうなったか。 ずっと、ラブラブで、デートを重ねている。 結婚を前提としているから、デートは、結婚後の生活も考えて、節約はしているが、将来を考えると、安心して付き合うことが出来る。 マリコは、マリコで、幸せな毎日を送っていた。 《10年後の、ケイスケとマリコ。》 同窓会の帰り道。 「ねえ、ケイスケ。ローザさんとは、うまくいってるみたいね。」 「ああ、ふたりで仲良くやっているよ。」 「じゃ、あの時、結婚を決めて良かったってことね。」 「うん。俺の方は、良かったんだけどね、、、。」 「なによ、その変な言い方は。」 「うん、今日みたいな日には、特に思うんだ。」 「今日みたいな日って、今日は何かあったっけ。」 「何かあったっけって、マリコも出てたじゃないか。同窓会。」 「同窓会の何が関係あるのよ。」 「ほら、タクミの年収の話聞いたか。1000万円だってよ。俺の3倍だよ。フミカズは、年収は言わなかったけど、社長だろ。みんな、俺より金持ちだ。地位もある。それに引き換え、俺は、お金も無いし、地位も無いと来たもんだ。ああ、嫌になるよ。ってか、嫌になるのは、ローザの方だと思うんだよね。俺、これから家に帰るだろ。そしたら、もう遅いからローザは寝てると思うんだ。すると、その寝顔を見ちゃうね。そしたらどうよ。幸せな顔して寝てるんだよ。俺、またそれ見て泣いちゃうと思うんだ。」 「何言ってるのか、意味わからないけど。幸せな顔して寝てるんだったら、それでいいじゃん。」 「ああ、解んないかな。幸せじゃないのに、幸せな顔して寝てるっていう話だよ。もしもだよ、あの時、あの時ってさ、結婚相談所に行った日の事だよ。あの時に、もしローザが、タクミと会ってたら、今頃、お金の心配なんて必要ない暮らしが出来てたんだよ。もし、フミカズと結婚してたら、今頃、社長夫人だよ。なのに、どうして俺なのよってことなんだ。俺と結婚したばっかりに、苦労して、我慢して、それで、幸せな顔して寝てるって、見てて耐えられないんだよ。」 「男のひがみって、根深いねえ。でもさあ、それって仕方がないじゃん。ローザちゃんも、もしケイスケが嫌なら、別れてると思うよ。だから、ケイスケが良かったっていうなら、それだけで、結婚は成功したんだよ。」 「そうかなあ。それなら良いんだけれど。そうだ、そっちは、上手くいってるみたいだね。」 「ええ、うまくいってるよ。お互いに楽しく暮らしてる。でも、もう新鮮味がないっていうか、お互いにお互いが好きなのは、それはいいんだけれどさ。もう10年だよ。もうそろそろ結婚をしてもいいと思わない?っていうかさあ、プロポーズしてくれてもいいと思うんだよね。でも、別にプロポーズして欲しいってことでもないんだ。」 「おいおい、大丈夫か。プロポーズして欲しいのか、して欲しくないのか、どっちなんだ。」 「それは、して欲しいよ。10年も付き合ったんだしさ。一応、結婚が前提で付き合ってるんだし。でも、今更、プロポーズされたって、何が変わるんだろう。同棲までしちゃってるわけだから、プロポーズされて、『ああ、ありがとう。』って、それで終わると思うんだ。折角、結婚という特別なことを期待してさ、あの時よ、結婚相談所に行った時ね、もっと結婚って、ワクワクするもんだと思ってたんだよね。でも、今さら結婚してもさ、昨日のあたしと、明日のあたし、全く、変わらないもんね。」 「でも、相手が嫌な訳じゃないんだろう。楽しいんだよね。それなら、大丈夫さ。」 お互いに、今の結婚生活が嫌な訳じゃないし、相手の事も、好きなのである。 でも、何かしら、結婚という制度に対して、重荷を感じていたのである。 あの時、結婚していなければ、或いは、マリコは、あの時、結婚していれば、今のような漠然とした悩みを、持つことも無かったのだろうか。 「あのさ、あの時、結婚相談所の女性に、俺たちが結婚したらどうだって言われたこと覚えてるか。」 「あはは。覚えてるよ。そうだ、あの時、あたしたち結婚してたら、どうなってるんだろうね。」 「うん。案外、うまくいってるような気がするな。似合いの夫婦になってるかも。」 「だよね。あたしも、今、そう思った。あの時、結婚しちゃえば良かったね。」 「かもだな。」 「あ、ダメだ、やっぱり。あたし、ローザちゃんのように優しくないし。きっと、ケイスケに愛想つかされてる。」 「俺もだよ。きっと、マリコに、だらしない男だって思われて、捨てられてる気がするな。」 「あははは。それじゃ、やっぱ、ダメってことじゃん。」 「ちょっと、残念な気持ちだね。」 「そうだね。」 ケイスケとマリコは、そのまま別れて、お互いの家に帰った。 帰る途中、お互いに、お互いを、「頑張れよ。」と、心の中で励ました。 ケイスケは、家に帰って寝室に入ると、既に、ローザは寝ている。 ケイスケに対する不満など、微塵もないっていう安らかな寝顔だ。 ケイスケは、やっぱり涙が出て来た。 「本当に、俺で良かったのか。ローザは、これから、どうなりたいって思ってるのかな。あなたの望みは、何ですか。教えてください。」 ローザは、何かの気配を感じて、寝返りを打った。 「ぷーっ。」 そして、小さな臭い屁をひとつ、こいた。
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