4.出産
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*** 私たちは病室に駆けつけた。 部屋は出産の壮絶さをそのまま語っている。物が散らかり、妙な生臭さと血の臭いが漂っていた。 立ち尽くす産婆たちの向こうから、マリエラ嬢は薄っすらと微笑み掛けてきた。 「ああ、修道士さま。見てくださる? わたくし、こんなにも可愛い子を授かったんですのよ……」 彼女が腕に抱いていたのは。 腐敗したような灰色の、ぶよぶよとした肉の塊であった。
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