花とシロ

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   僕は恋をしていた。  言葉を交わすことすら  なかった女学生。  駄菓子屋の店先で  朗らかに笑ってた“花”さん、  いつか戦争が終わったら  声をかけよう、  出来れば、そこから縁が芽生え  彼女と結婚したいと    叶わぬ夢見て、軍艦と沈んだ。  あるんだなあ、魂の甦り、  幾度生まれ変わっても  僕はシロになっていた。             ー 了 ー
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