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私は、平気な顔で犯罪に手をそめる悪い奴を殺す事で、自分の汚れに目をつむってきたの。
そんな時、彼女に出会った。
メリーさんに。
あんな風に心躍る存在に会うのは何年ぶりかしら。
怪異って、人を脅かす絶対の悪よね。
まちがいなく殺しても良い存在。
私は嬉しかったわ。
悪人を手にかけるとき、いつもこの断罪が間違っていないか怯えていたけれど、メリーさんに対してだけは悩まずにすむんだもの。
だから、私は彼女を狙っていたのだけど。
メリーさんが小学生の子供を助けているのをみて、ショックを受けてしまったの。
怪異って、お化けって、絶対の悪じゃないのかしら。
それは今度会ったときに分かるかしら。
「うふふ、また会いましょうねメリーさん」
「ひぃっ」
ぞくっ。
「どっ、どうしていきなり鳥肌がっ立つのよっ」
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