メリーさんの怪奇事情 メリーさん、殺し屋のターゲットにされる

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 どこに隠れても見つかっちゃうのよねっ。 「メリーさんの臭い、すんすん」  どういう嗅覚!?  私が追いかける側なのに、なんでそっちが追いかけてくるの!  ねぇ、おかしいじゃない。  私は泣く子も大泣きするメリーさんなのに!  ぜぇ、ぜぇ。  あの後、死ぬ気で逃げたわ。そもそも生きてないけど。  とりあえず、あの殺し屋はまけたみたいね。  もう、別のターゲットにきりかえましょ。  あんな奴、脅かせる気がしないもの。  そうね。  今度はもっと楽な奴がいいわ。  無駄に好戦的じゃなくて、無駄に勘が良くなくて、無駄に運動神経が良くない奴。  あと、常識人である奴なのも必須条件よ!  息が整うのを待っていたらちょうどターゲットになりそうな奴がいたわ。  暗い顔で俯きながら、通りを歩いているわ。  ランドセルを背負った小学生。  虐められでもしたのかしら。  それとも、テストの点が悪かったとか。  近くに学校がるけど、いつもの下校時刻よりだいぶ早いだから、体調不良で早退とかしたのかもしれないわね。  一人ぼっちで下校する小学生。  うふふっ。  いい獲物じゃない。
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