第11話. 涙の無駄遣い

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  私がリブログ拡散したことを、Aさんはとても喜んでくれた。  それはさておき。AさんがJさんに攻撃されている理由がわからなかった。   私と仲良くしているせいで僻まれてしまったのかな、なんて考えていたのだが。  Aさんの考えも聞いてみることにした。 「ねぇ、Aちゃん、しねとか、虚言癖とかメッセージを送ってくるのはJさんなんだよね?どうしてJさんはわざわざサブ垢を7つも作って誹謗中傷のメッセージを送ってくるのかなぁ」  すると、Aさんから耳を疑うような返答が返ってきた。 「あれ本当はよく覚えていないんです。多分Jさんか○○さん(他のブロガーさん)だと思うんだけど。私の勘違いか記憶違いか……ハッキリ覚えてない」         ……は?    オボエテナイ……  カンチガイ………  キオクチガイ…………?        あんなに堂々と書いた記事、拡散希望したのに……?  自分の想いを苦しんでいる人やJさんに伝えたい、届けたい、そう言ってたよね………?  この出来事が、明らかな不信感に変わってしまった。  Aさんに対して、決定的な不信感に――――――。  [第6巻に続く]
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