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そして、ついに、私の体を蝕んでいる病気が発覚した、2018年12月27日明け。
深夜1時5分頃。
「――――――ガバッ!!!」
勢いよく、布団から起き上がった。
物凄く、痛い………!!
「どうしたの…?」
珍しく夫が起きてる。
そしてきょとん…とした表情かおで、私を見ている。
「お腹痛い……」
「え?」
……お腹が痛い。激痛だ。
ベッドから転がり落ちるように、トイレへ向かうも、お小水しか出ない。
よろよろとふらついて寝室へ戻る。
「まゆちゃん、どうした?」
夫が話しかけてくれるが、それに応じることもできないほど、痛みが増してくる。
「痛いっ…!!お腹痛い!!」
尋常ではないこの痛み。それはすぐにわかった。
だって今まで経験したこともない痛みだから。
のたうち回る私を見た夫も、普段の腹痛で痛がる様子とは違うと悟って、すぐに119番した。
駆けつけてきた救急隊は、私の状態を見ても緊急性がないと判断したのか、随分のんびりした対応だったので、「早く病院に連れていって…!!」と自分から懇願した。
冷や汗びっしょり、立ち上がることもできなくなった私を受け入れてくれる病院が見つかったのは、救急隊が到着して1時間が経過していた。
診断室にタンカーで運ばれ、すぐに当直の医師に診てもらった。
「いたぁい!!痛い…!!わぁー…」
あまりの激痛に耐えられず、喚き散らした。
医師の判断でただちにレントゲンを撮ることになり、それが終わってから痛み止めの点滴を打ってもらうも、やはり激痛は一向に収まる気配はない。
私のCT結果とにらめっこしている当直の内科医がボソリと呟いた。
「○○(私)さん、これは内科の病気じゃないかもしれません。いま婦人科の先生を呼びますね」
…え、婦人科?
婦人科の病気なの?
ポカーンと口を大きく開けていると、ただちに婦人科の女医さんが駆けつけてきた。
やはり私のCT結果を厳しい表情で見たあと、横になって動けない私の元へつかつかと歩いてきて、唐突にとんでもないことを告げたのだ―――。
「○○(私)さん、これからお腹を切ります。
緊急手術をします」
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