9人が本棚に入れています
本棚に追加
そんなこんなで、月日は流れていった。
私はその期間も何度か定期的に
「元気にしてる?」
「どうしてる?」
「ちゃんと食べてるかな?」などとLINEを送っていた。
それでも、未読のまま。
Aさんが私のメッセージを読んでくれることはなかった。
だけど、ある日ふと、たまに既読になっていることに気付いた。
「Aちゃん…私のLINEに気付いていないわけじゃないんだ…」
ちょっと驚いた。じゃ、わざとスルーしてたの?
それとも、返信できない理由でもあるのだろうか?
そこで私は、ひとつのアイディアを思い浮かべた。
外出時に食べた料理やスィーツや、自宅で作った料理を写真におさめるようにしよう!と。
ブログにたまに載せる程度しか料理の写真は撮らないできたが、いつも撮るように心掛けた。
「カシャ…」
よし、なかなか上手く撮れたぞ。
ファミレスでランチの写真を撮る私の目の前に座っている夫は、不思議そうに眺めてくる。
「まゆちゃん、最近どうしたの?ご飯の写真ばかり撮って」
「ちょっとね♪」
「…またブログでしょ」
夫の顔色が急に冷めた。
「ちがうよ。ブログに載せるんじゃないから」
相変わらず夫はブログに対しては嫌悪感をあらわにする。
例えこっそり書いているアメンバー限定ブログであろうが、夫にとってはブログはブログなんだ。
不定期更新で、月に1〜2回しか更新していないけれど、夫にとってはブログはブログに変わりないんだ。
……気持ちはわかなくもない。
(わたしの身の回りはまたKさんとJさんのことでゴタゴタしていたので)
でも、そこまで露骨に嫌な顔をされると、ちょっとなぁ……。
それでも何も言い返せない自分が情けない。
言い返すことができない事実が、悔しくてたまらない。
最初のコメントを投稿しよう!