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そしてその写真がある程度溜まったところで、AさんのLINEのトーク画面を開いて、料理写真を一斉送信した。
―――Aさんは、摂食障害を患っているので、いつも「美味しく食事をしたい、なのにできない」と悲しみに暮れていた。
AさんのLINEのトーク画面のデザインは、自作料理の写真に設定されていた。
美味しそうな食べ物の写真を目に触れるところに置いて、「美味しく食べたい」というモチベーションにしているのかな、と勝手に想像した。
私が撮りためて送信した料理やスィーツの写真は、Aさんのトーク画面で すぐに既読になった。
「わ!既読になった!」
早かったな。ちょっと嬉しい。
すかさず今度はメッセージを打って、送信した。
「 最近食べたお料理だよ〜。
Aちゃん、 美味しいもの食べれているかな?
元気になって話す気になったら連絡待ってますよ。お姉ちゃんはいつでも妹の味方だからね」
すると、Aさんの返信もソッコー届いた。
「まゆちゃん!!!!!
最近は元気にモリモリ食べてリバウンドしち やいました(;w;)なんとか.… 今回も乗りえれたよ(;ω;)いつもありがとう(´;ω;`)
Aさんが顔文字を使うくらい大きな反応を示してくれたことが、嬉しかった。
「よかったぁ!!ブログ読んでるよ。 色々あったんだね。辛かったね、なんも力になれないでごめんね」
こう送ったら、ピタリと返信は止まってしまった。
けれど、私はこれで満足だった。
Aさんが元気でいてくれることが。
よぉし、また料理の写真を撮りためるぞ!!
そうして気合いを入れて、自分の自叙伝に取り掛かるのだった。
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