第11話. 涙の無駄遣い

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 このあと、私はAさんに  「いまどうしてる?」 「独りで暮らしてるの?」 「お母さんお父さんとは離れてるの?」    などのAさんの身を案じた質問をしてみるが、Aさんはいつも答えを避けて  「具合悪いけどなんとか生きています」    と無難な返信しか返って来なかった。  料理の写真だけは「美味しそう!!嬉しい!!」と本音で喜んでくれた。  ……どうして答えてくれないの?    ……どうしてはぐらかすの?  何か言えない理由でもあるのかな………。  Aさんは以前、私に「まゆちゃん、私には何でも話して?私は嘘をつかないから」  そう、言ってくれたのに。  このもどかしい関係は、一体いつまで続くんだろう。  それでも、それでも………  私はAさんのことを、放ってはおけないのだけれど。
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