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え?
Aさんから送信された文字の意味が、理解できない。
まゆちぇ
「え?いなくなった…?」
Aさんから容赦なく送信される酷なメッセージは、私の心に深く突き刺さった。
A「死にました。せいせいしてます今は」
まゆちぇ
「いつ?」
A「6/21に。和歌山で」
まゆちぇ
「詳しいこと聞いても大丈夫?なにがどうしたの」
A「自殺ですね」
このときばかりは、スマホを持つ手が震えた。
「自殺」という単語は、私の心に深い傷を残している。
そしてそれは月日が経った今もまだ癒えていないということを、今この瞬間改めて認識してしまった。
ドクドクと波打つ心臓の音を静めて、ハッと我に返り、返信する。
ま「どうして......」
A「“しね”って遺書を残して死にました。
シャブ中だったので朦朧として飛んだんでしょ。
三段壁っていう自殺の名所です」
……どうしてそんなことを冷静に言えるの。
ううん、本当は強がってるだけだ。
だから、私も冷静にならなきゃだめ。
ま「Aちゃん。平気?」
A「はい。平気です!!!せいせいしてます」
ま「うん…お母さん、遺書はAちゃんに宛てたんじゃないと思う」
精一杯かけてあげられる言葉がこれだ。
Aちゃんより何年長く生きているんだ私は………。
次の瞬間、なにかの画像がポン、と送られてきた。
一瞬、なんの画像だか把握できなかったが、よく目を凝らして見ると。
緑の草木らしき上に添えられた赤い花束の写真だった。
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