第10話. ブログ終了、エブリスタへ

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  ア○ブロを退会してから精神的重圧から解放されたことで、体調は良好だった。  もうア○ブロで書きたいなんて思わない。  だけど、書けないことに物足りなさを感じていたのは確かだ。                        ブログを辞めてからというもの、夫はこれまで以上に私に対して優しくなった。  夫も安心していたのだろう。  ネットのややこしい問題にこれ以上巻き込まれることはないと。  だけど、8年近く一緒に過ごしている私の気持ちに夫が気づかないわけがない。  私も夫も今までのことが「なかったかように」表面上は笑顔で夫婦生活を送っていた。      書かない日々は、やはり私にとってとても退屈だった。  ―――やっぱり私は書くことが好きなんだ。  でも、ア○ブロで書く気はさらさらなかった。  ない、というより、ア○ブロはトラウマになっていた。     次々と執着してくる人達。 「まゆちぇちゃんの味方だからね」 「まゆちぇちゃんのこと、誰よりわかってる」   そんなクサイ台詞を言う人間に限って、秒で逃げてく。秒で約束を破るんだから。  そんな人達だらけのア○ブロに戻るなんて有り得ない。  そして、、  KさんとJさんがいるア○ブロでまた書くなんて、、、  考えるだけで恐ろしくて足が竦んでしまう。    ア○ブロでは書けない。  でも、書きたい。すごく書きたい。  
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