Scene01 ジンクス

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Scene01 ジンクス

とある7月1日。とある高校の話。 チャイムと共にひとりの女子。 川名みさきが教室に入ってきます。 彼女の第一声はこうでした。 「私に関わらないでください」 そう言って目に涙を浮かべました。 このクラスの斎藤一は、絡むことはないだろう。 そう思っていました。 でも一は彼女と出会いました。。 それは、世界から見てみれば小さな出逢いでしたがふたりにしてみれば大きな出会いでした。 静かになる教室。 それを打ち消すかのように担任が声を出します。 「まぁ、そんなことは言わず仲良くしてくれ。  そうだな……」 担任は、そういって一の方を見てニッコリと笑います。 「斉藤。  川名のことをよろしく頼む。  川名、君の席はあの男の後ろな」 担任は、そう言ってニッコリと笑うと教室を出ていきました。 少女はゆっくりと歩き一の後ろの席に座ります。 「えっと、川名さんよろしくね」 一の言葉にみさきは表情を変えることなく外を見ます。 一からしてみれば、女子に嫌われるのは慣れています。 それが当たり前だと思っていました。 一を見た目で避けない女子は、幼馴染の葛城美姫と部活の先輩の南葉月だけでした。 一は幼馴染の美姫に片思いをしていました。 でも、一にはジンクスがありました。   自分を好きになった人は自分以外の人としあわせになる。 そう、美姫には彼氏がいます。 イケメンで優しくとても力強い彼氏が……
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