最終話. あの子の笑顔に出会えた日

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  待ち合わせの時間まで、私はブログを始めてから、今日までのことを思い返していた。        慣れないネットの世界で、「まゆちぇ」はたくさんの人に知ってもらえた。    その分、依存、執着してくる人が数えきれないほどいた。  ブログを始めるきっかけになってくれた当時トップブロガーだったAさんは、1年以上ブログを更新していない。  実はあれから1度だけ、Aさんに連絡してみた。    「Aちゃん  元気にしてるかな♪  Aちゃんとはなあなあな関係になっているから  一度2人で話したいな。   よくわかんないでしょ?この関係。  私はAちゃんを優しい言葉や耳障りの言い言葉だけで誤魔化さないって決めたの。  だけどAちゃんはいまどんな生活をしているのかすらわからないのは悲しいし寂しい。  私をいらないならいらないでそれでいいんだよ?  離れないと決めていたけどAちゃんから何もない と私も色々と不安になってくるから、お返事ほしいな」    あんなことがあったけれど、それでも最後までどこかAさんを信じたい気持ちはあったんだ。  何よりこのなにがなんだかわかんない関係をハッキリさせたかった。  友達なのか、ただのブログ繋がりなのか、  それとも、もう私はAさんにとっていらない存在なのか。
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