第12話. 友情と憧れが消えた日

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    当時協力してくれたブロ友さんと、まずは手始めに法テラスに相談に行った。   だが、なかなか上手くいなかった。   この手のやり方だととてもじゃないけれど控訴なんて夢のまた夢、という事実を突きつけられた。   「とにかく証拠を揃えてください」     1人の弁護士の言葉を希望に、私は状況証拠を集めることにした。  Kさん、Jさん、それぞれの事の発端からメッセージのやり取りなどを書類にまとめた。      そこで気付いたのだ。  AさんとJさんのやり取りは、スクショにして送ってもらったのだけど……… 「……Aさんは、スパイでKさんに近づいていたのに、Kさんのやり取りはほぼ送られて来ていない…」  そういえば、AさんはJさんの名前は度々口にしていたけれど、Kさんのことは一切口にしない。          Kさんの名前は話題にすらならない。         今考えると、不自然すぎる。 「あの2人は、どういう……」         今頃になって、超難問が立ちはだかる。
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