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グイグイ迫り来る藤色。
当然あたしは逃げる。そりゃね??
「まあ、そういう約束だけど……てか、藤色、テレビの前とキャラ違いすぎない? 俺様っていうか……」
エロガキって言うか。
マジ別人極まりない。
「そりゃそうだろ。演技だからな。『僕、みんなの事大好きー』なぁんて、言うキャラじゃないっての、で、早く脱いでよ。寧音」
「ちょっとまって。そういうのは順序があると思うの、さきにキス、でしょ?」
「何? 寧音、キスしたいんだ? オレと」
そういうわけじゃないけれど。
あたしは若干冷めているから、顔のいい男ってだけではなびかない。
顔より性格派だし、なによりショタコンじゃないし。だって、藤色子どもじゃん。15歳じゃん。無理無理無理。
「オレ、キスはさすがに経験済みだから、気持ちよくさせてやる
ぜ」
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