エピローグ

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エピローグ

(いつからだろう、藤色がいないことのほうが不自然に思えるようになったのは) 藤色と朱音君が仲良くなって、嫉妬しそうになった自分をごまかしもした。 あたしは仕事で3日離れ離れの藤色を思い出す。部屋が急に静かになった感じがする。 落ち着かない。 あたしは暇つぶしにアプリゲームを始めるけれど、そこには王子様チックなキャラが表示されて、とたんうさん臭さを感じてしまう。 「藤色に出会わなきゃ、そんなこと思わなかったんだろうな」 むなしい独り言が響く。 「オレと会わなきゃ、何?」 「!?」
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