番外編2

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番外編2

白黒朱音です! こんにちは……僕は世間じゃ俺様なんて言われてるけど……気は小さいし泣き虫だし。 見た目に釣り合わない性格だねっていつも言われます。 そんな自分がずっとコンプレックスだったんだけど、そんなところを田所マネージャーに拾われたんだ。 俺様キャラの演技するのはつらいけれど……ファンのみんながそれで喜んでくれるのなら、僕はいつか本当の俺様になりたい。 そんな時、憧れの藤色君に出会ったんだ。 初めての収録の後、やっぱり王子様みたいで、優しそうだなって思って近づいてみると……。 「あーめんどくせ……王子キャラとか疲れるわ」 「あ、あの、藤色君! 僕……って……え? 王子キャラ?」 え? え? ええ? キャラ、って、まさか?   「んあ? あの俺様朱音か! 僕とか言ってお前もキャラ作ってんだなー。仲良くできそうな予感がするぜ」 「え、あ……うん」 まさかの僕とは違うキャラ作りをしていた藤色君。びっくりだあ。思わず目をパチクリする僕。し、信じられない……。 「えと、その、あのっ」 「なあ、白黒ー」 動揺している僕を無視して藤色君はしゃべり続ける。 「お前かっこいいよなー背も高いし声も色っぽいし。絶対売れるぜ!」 「あ、ありがとうございます……」 藤色君に褒められた!? か、かっこいいなんて、そんなあ。 かっこいいのは藤色君のほうだよ。絶対!! 「同じ歳だろ? 敬語じゃなくていいぜ」 「でも、先輩だし……」 芸能界では上下関係大事って田所マネージャーが、口を酸っぱくして言ってたもん。 だから。 「堅苦しいのは苦手なんだよ、オレ。それともオレの言うことが聞けねぇか?」 「はあ……」
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