番外編2

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笑顔で白く輝く歯を出す藤色君は、まさに俺様な感じで。僕が本来キャラとして目指す姿、そのものだった。 やっぱり、藤色君は僕の憧れの芸能人なんだ――。 運命の相手なのかも。 多分? いや、絶対そうだ。そうに決まってるよ! 僕はそのことを、送迎に来たお母様とお父様に喜んで伝えた。 両親はそれはそれは喜んでくれた。 内気な僕に友達ができることは、実は初めてのことで……異性にちやほやされはしても、同性の友達はなかなかに難しかった。 だいたいはいじめられるか妬まれてしまうから。はあ。こんな性格だから、僕。 「あの、藤色君、僕のおうちに泊まりに来ない? お父様がぜひ、藤色君をおうちにって……」 モジモジしながら僕は尋ねた。 めっちゃくちゃドキドキした。 心臓が壊れるんじゃ、ってくらいには。 「あ? 別にいいけど……お父様?」 首を傾げる藤色君。 あれぇ?? 「? 藤色君はご両親に聞かなくていいの?」 「オレは、いないから」 「……ごめん」 僕は慌てて口を押さえる。 なんて僕は無神経だったんだろう。 「気にすんな」 男らしく笑う藤色君を、僕はやっぱりかっこいいと思いました。 それからです。 僕と藤色君がよく一緒にいるようになったのは。
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