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それからしばらくしたある日のこと。
「朱音の知人が朱音の過去を広げてる?」
「うん、いじめっ子たちが本当は泣き虫だって、噂を掲示板で広めてて……ファンの子は絶対そんなことないってかばってくれるんだけど、僕……」
「まあ、オレら芸能人にキャラ作ってるのはよくある話だろ」
「でも……」
「まじめだな、朱音は」
だって、なんだか後ろめたいし……本当は弱虫で、ヘタレな僕が、俺様だとか……。
「別に、本当に俺様になっちまえばいいだろ」
「それはすぐには無理だよ……」
「そうだ、こんなのどうだよ」
「え……何それおもしろい」
さすが藤色君って言うか……僕はそのアイデアにのった。
そして、数日後……。
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