今、隣にいてくれたらいいのに

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 どういった答えが正解かわからない私は「ありがとうございます」と答えるだけしかできなかった。だって、あまりにも突然すぎて……。 『傍に居たいです』  そう答えたくなってしまう自分にも戸惑いすぎてしまって、私は必死に本心を閉じた。彼もそれ以上は言わず、「おやすみなさい」といつも通りボイチャを閉じてログアウトした。  ……――――  彼の名前が点滅していないことに、物悲しい、と思う私のこの感情が、どういう名前をつけたらいいかよくわからなかった。  ――その翌日。  彼のことで頭がいっぱいになってしまった私は、ボーっとしすぎて仕事で大きなミスをしてしまった。とはいえ、私だけのミスじゃなかったのだけれどきっかけが私だっただけに上司はカンカン。15も離れた年上の上司から怒鳴りつけられる1時間は私には非常にきつかった。  そこに中身があったらまだよかった。  けど、ほっとんど怒鳴ってばかりで何言ってるかわかんなくて、八つ当たりみたいな怒り方。周りは巻き込まれたくなくて遠巻きで見ていて、本当にただただ見てるだけで誰も助けてくれない。  ……泣くのを我慢したことを、偉いと褒めて欲しいぐらいだ。
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