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5.意外な告白
「じゃあ…私、告白しちゃおうかな…」
「えっ!…まさか…俺好きだったとか?」
「何勘違いしてんのよ」
葵と楓花が笑い飛ばした。
「…話しは違うんだけどね。私、楓花のお婆さんの献血に行ったとき…血液型が違うってことで献血出来なくて。ごめんね力になれなくて。」
「えーっ!違う理由かと思ってた…逆にごめんね、急に輸血が必要で声かけちゃってさ。」
「…でも、今日、一番怖いよ真理亜さん。」大宝は笑いながら言った。
「B型だと思ってたら…違ったの…」
「怖~い!なにそれ!」
楓花もやっぱり笑ってた。
「…で…本当は何型だったの?」
葵だけは真剣な顔をして聞いてきた。
「Aでした。因みにママはO型間違いなしですぅ」
真理亜は不安を悟られないように、敢えて明るく話した。
「えっと…つまりO型とB型はOとB、OとAはOかAしか生まれない筈だから…きっと君のお父さんはAのはずだね。」
さすがは物知りの大宝だ。
「そうね…ほら、昔の人って結構検査とかが適当だからじゃない?」
葵はこんな時にも気遣い上手だ。
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