●角狩衆に関連する用語

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●角狩衆に関連する用語

『角狩衆(つのがりしゅう)』  京に五暁院(ごこういん)に設置された『鬼門省』という妖怪や呪術などの人為の及ばないものに対して研究や対策を行う機関の中にあり、特に鬼などの攻撃性の高い妖怪を専門に討伐を行う組織。  指揮・隠密・研究開発・突撃・鍛治など、担当部署が存在する。  表向きは、魔を避ける聖職者という扱いとなっており、念仏を唱えられる者もいる。  財力源は朝廷の懐や、それ以外に兵器開発などで膨大な資金がかかる分は妖怪から得た内臓や殻などの素材を売っている。また、臨機応変に現地調達する事も推奨されている。  旧・大江山の戦いの英雄、源頼光及びその四天王の活躍がきっかけで、「得体の知れない恐怖から、人々を守る」「妖と人の地を棲み分ける」専門的な組織として結成された。   大将の称号や隊の名前に「頼光」の名が使用されているが、縁起担ぎのようなものであり本人達に血筋などの直接の接点は無い。「頼光」も血縁関係での世襲は無く、力量や功績などによって特別な武具と共に受継がれる。 『妖避け』  鬼や妖怪のなどの名前と遺伝子構造を判別してその細胞の活動を一時的に麻痺させる曼荼羅プログラム(真言の一種。作中ではプログラムを真言と言い表している。機械的なものでなく霊的なプログラム)が組み込まれた魔除け札。  貼った場所から球状の結界を展開できる。  札のプログラム曼荼羅や筆文字を製作するのは鬼門省の札職人。京の有名な祈祷師と法師達の祈祷や念仏がエネルギーとして注入されおり、それを原動力にしている。  札のランクや種類によって守護範囲や効く妖怪が変わる。  以下、札の性能ランク。  鳳凰札(対・天鬼用)> 幕張札(対・怨霊魔人用)>月穂札(対・九尾用)>丹頂札(対・人鬼用)> 道風札(対・中級以上の妖怪用)> 妖避け(対・下級〜中級妖怪全般用) 『朱刀(しゅとう)』 ・刀身に特殊な朱色の薬物を塗った刀。  鬼の皮膚の出血を止まらなくする物質が塗られている。更に鬼の血と混ざると化学反応を起こして強酸になり、その酸が鬼の丈夫な皮膚や筋肉を溶かしてダメージを蓄積させる。 『朱矢(しゅや)』 ・特殊な朱色の薬物を塗った矢。鬼の皮膚に貫通させるには、長弓より弩(クロスボウ)が有効的。 『聖矢(ひじりや)』 ・魔除け札付きの朱矢。肉に深く貫通できない者に対して使う。 『灰焙烙(はいほうろく)』 ・ 忌火の灰や寺にある線香の灰を詰め込んだ焙烙玉。真に由緒正しい寺社で、何年も積もりに積もった灰でないと妖に効果がない。 『風車』 ・邪気で回る風車。携帯用の小型なもの(時計みたいに付ける)と、備え付け用の普通サイズがある。 『鬼隠れ』 ・柊の葉や樹皮の粉末。鬼から身を隠す必要がある任務の際に使う。  生薬名は枸骨葉。水に溶いて装束に染み込ませたり、肌に塗って使う。  柊は別名オニメツキと言い、鬼では識別出来ない色素や匂いを含んでいる。鬼門省の学者の間では幽界と現世以外の高階層の次元の植物だとも推測されている。 『鰯団子』 ・鰯粉末や発酵した物を混ぜた投擲武器。匂いで鬼の鼻を効かなくする。 粉入りの布袋に水又は液体を入れてよく振り、それを投げつける。 『朱紙(あけがみ)』 ・妖の中で特に鬼かどうかを識別する検査器。一見ただの小さな紙札に見えるが、鬼が触れると朱色に染まる。色の濃さで鬼のランクが分かる。  角を隠して人間に化けている人鬼や天鬼、獄鬼に有効。鬼の出す、空気中の邪気や皮膚から汗と共に分泌される特有の物質に反応する。  鬼は酸性の成分が多いのでリトマス紙では赤になる。(リトマス紙の原料のリトマスゴケは1300年頃に発見されている。色が変わる仕組みは未だによく分かって無いらしい。)  同じように特定の妖を識別する紙はいくつか存在する。 『晶洞』 五暁院の中庭にある隠された古墳の地下にある浄化施設。 元々洞窟の上に内裏と五暁院を建てており、内裏からも入る事が出来る。 古墳の更に下には古代の鬼の襲撃を防いだ巫女が人柱となって眠り続け、この地を守り続けている。 苔や根が雨や池の水を濾過し、聖水の原液として溜まり、また、天井から月光が僅かに差し込む。 水晶が密集する程、温度が一定で寒い。 巨大な木の根が本体は内裏近くの神社の御神木。 鬼や他のもので穢れた素材や人間をここに置いて浄化する事も可能。 あらゆる物体の不純物を取り除くので石英などは純度の高い水晶となり、窓ガラスのように外部の光を通すので洞窟は明るい。 また、床は純度の高い鉱石だらけになってるのでキラキラしてる。  『晶洞の巫女』  ・最深部の地底湖で水晶に閉じ込められて眠っている。  魂で繋がり洞窟のシステム管理・太古に残された鎧と剣の管理をする者。太古の呪術によって仮死している。  魂は分裂したり、憑依や移動する事が出来きる。  鎧と意思が繋がっており、浄化の力が濃くなると装着者に危険を知らせる。  クシナダの鎧の使用許可を得るには彼女と仮想結婚する必要がある。  『クシナダの鎧』  古代の技術と鉱童(ドワーフ)の鍛造技術を結集した、富士山の氷で作られた退魔の鎧・剣。妖気など邪悪な存在を浄化する機能を持っている。  西の大陸のドワーフの魔法を組み合わせたオーバーテクノロジーの影響で板繋ぎで作る事無く、関節部を球体でシンプルに動きやすい構造に作っている。  内裏の地下の晶洞で浄化の力をチャージし、チャージした分だけ強い邪気を払う。 チャージし過ぎると強くなるが、着る者にも影響が出る。  鏡面の反射が邪気の物質を跳ね返す。  初代・酒吞童子による旧・大江山の戦い以前からある鎧。ヒノモトの列島に人間の国が建国された後の天鬼戦争時に、古代の自然と科学を一体化して作り出された。そのまま、時代ごとに留め具や装飾などの細部がカスタマイズされているが、『浄化』の機能は残されたまま。  時代の変化で着用者は皇族→選ばれた武家貴族→角狩衆の長に受け継がれるようになる。  名前はヤマタノオロチ退治の功績にあやかって名付けられた。  ※初代・源頼光はクシナダの鎧をトレースして鋳造された鎧兜・刀を使用している。こちらは初代・酒呑童子の怨念が強く、浄化をしながらある場所の地下に厳重保管されている。  『スサノオの剣』 浄化機能を持った剣。 触れたもの、特に邪気に含まれる物質を原子分解する。 消滅出来ないが、粒子状に散らして機能しなくする事は出来る。 プラズマのようで違う。 『蜘蛛の矢』  矢と矢で特殊な伝達の糸が繋がれており、その矢で囲った範囲に張り巡らす事が出来る結界の罠。 『極楽琴(ごくらくきん)』 特殊な金属板で出来た板。 高音を出して鬼の聴覚器官を狂わせ、混乱状態に陥らせる事が出来る。 騒がしい場所では効果は半減する。 製造が工程が特殊である事と、音の出し方にコツがあって使用者を選ぶ為、量産は難しい。 『冷神酒(ひやみき)』 浄化の力を倍増する水。 浄化の気を外に漏らさない為の特殊な容器に入っている。
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