●鬼に関連する用語

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●鬼に関連する用語

『鬼』 ・山間部に住み、時折人里にやってくる人型の生物。(人間からは妖怪とも言われる)  身体能力、知覚が高く、野生動物以上の聴力、嗅覚が働く。  皮膚の硬化や鬼火の操作ができ、上級クラスの鬼は人間への擬態と鬼への変化を自由自在に行える。  外見的特徴は硬化した皮膚と額の突起(角)、虎目のような黄金の目、尖った耳。  感情が高ぶると角が伸びて、目が猫のように光る。  鬼の階級は『天鬼』>『人鬼』>『獄鬼』>『餓鬼』=『野良鬼』の様な順番になっている。 【外観的特徴】  ・人間の大人より一回り以上大きい。(野良鬼→体長2m以上、獄鬼→3~4m) ・虎目(ネコ科に似た黄金の瞳) ・角(ウシ科の洞角と似た構造。芯部は霊的な物を感じる特殊な感覚器官であり、体内の気を集中させるアンテナでもある。外角は硬く、耐熱性。) ・鬼形態の時は骨や筋肉が発達し、皮膚の硬化が起きる(通常の矢や刃を通さない強度)。 【身体能力】 ・聴覚、嗅覚、動体視力、第6感などの感覚器官が人間より優れている。 ・動植物のあらゆる毒への毒耐性あり。山岳地帯に住んで環境への適応をした為、火山ガスにもある程度耐えられる。 ・夜目が利くが、強い光の中では順応速度が人間より劣る。 ・発達した筋肉を持ち、自分の体積より大きな大岩を持ち上げて投げたり、突いて砕く位の力がある。筋肉の密度は人間のものより高い。 ・個体差などはあるが鬼火などの妖術を操る。 ・人鬼、天鬼は好きな時に人間の姿に擬態が出来る。(鬼形態・人型形態・人間への擬態の3つの姿がある) ・妖術が使える 【人間との関係・社会性】 ・「強いものが好き。自分の力で何とか出来ない弱い者は価値がない」と言う考えが基本。 ・野良鬼などは魔除け札などの退く理由が無い限り、人間を狩猟対象として積極的に襲う。 近世の赤鬼は「支配か服従のどっちらか。」と言う考えが広く浸透。 ・青鬼などは逆に人間との関わりを絶っている。 【弱点】 ・強さの等級に合った魔除け札を使えば効く。 ・朱刀、朱矢など、その鬼の種類にあった魔除けの術が効く。 【生殖】 ・雌個体が生まれにくい為、多く増える事が出来ない。雌個体であっても子供が出来にくい者が多い。  強い種に進化した代償だと言われている。 【邪気・妖気】 ・少なくとも人間には害を及ぼすと思われている物質。  鬼や妖の汗や息に混じって分泌される。  主に精神や神経の異常を引き起こす。鬼などの知覚の高い生物ならば回避が可能であり、そこまで害にならない。  青鬼によれば、強大な力の塊である事は確かだが上手くコントロールして種族によって良い物に出来るので完全に悪いものでは無いらしい。 『酒吞童子』 ・鬼の中で一番強い鬼が名乗ることが出来る称号。決闘を申し出て勝った者が称号を受け継ぐ。 称号を得る事で他の鬼からの尊敬と畏怖を得ると共に、全赤鬼を従える総族長としての資格も得る事が出来る。 作中の鬼の歴史の中で初代の酒呑童子にあたるのは旧・大江山で初代・源頼光と戦った赤鬼であり、初めて鬼達に「部族統一」「団結」を呼び掛けて朝廷が懸念する程の大きな組織を作り上げた革命児でもある。それ以前は各地で小さな無数の部族がそれぞれの勢力を伸ばしており「強い者が一人に絞られる」と言う感覚はなかった。 『天鬼(あまき)』 ・鬼の先祖となった太古の神話生物の血をひくと言われる純血の鬼。 多くの人間や妖怪に恐れられる力の持ち主。鬼と名の付くものの中で妖気、身体能力、生命力はトップクラス。 魔除け札や人間を避ける為に奥山や洞窟で暮らしており、攻めて来た時以外は滅多に姿を見る事はない。 人間に近い姿から、硬化した皮膚をもつ怪人のような姿(鬼形態)に変化出来る。 見分ける特徴として、角が二本である事、髪色・鬼形態の体色が鮮やかであることが多い。 『朱天鬼』 ・作中の時代で一番勢力を伸ばしてる赤鬼の天鬼。赤鬼の部族全部を掌握している一族でもある。  族長は元実。 大柄で力のある赤鬼の中でもパワー、スタミナ、妖力共にバランスが整った部族であり、よい血統を残す事にも力を入れている。 初代・酒呑童子を初めとする賢く力のある鬼を多く輩出している。  呪術で別の生き物を鬼にして従え、戦力や労働力を増やす政策を最初に始めた部族でもある。人鬼、獄鬼、餓鬼などの造られた鬼は赤天鬼の特有のものであり、他の色の鬼には見られない。 人間形態の髪色と鬼形態の体色は、黄みがかった赤、朱色、オレンジ、褐色。 <野生種&赤天鬼によって作られた鬼> 69a60f11-232f-4866-9f74-641f08506ab0 『獄鬼(ごくき)』 ・赤天鬼が従えている鬼兵。  人間が術や血を用いて一時的に鬼に変わったもの。 鬼に変わる前は完全な人間であり、その状態では魔除け札が鬼として認識できず、結界を通り抜ける事が可能。  鬼に変わる時は、天鬼か人鬼の血を固めた赤い結晶『金魚石』を飲み込む。定期的に結晶を摂取しないと禁断症状が起きる。  名前は「地獄の鬼の様によく働き、使い捨ての餓鬼よりも使える奴」と言う上級の鬼たちのジョークが由来。 b8f6e884-e427-4bfb-9aa7-c732b317cbb1 『餓鬼(がき)』  ・赤天鬼が従えている鬼兵。  人鬼が人やその死体に一滴の血を与えて妖術で鬼に変えたしたもの。  知能も落ち、殆どが人間性を失っている。 鬼の中でも下等な存在と見なされ、天鬼から奴隷のような扱いをされている。用途は戦闘の捨て駒や愛玩用など。 生きる屍であり、痛みを感じないので、手足を無くしても果敢に向かっていく。 3efd7c66-93aa-4060-8c4d-05b2f1283cbf 『野良鬼』 ・赤天鬼の野生種。  山奥で獣のように自由気ままに暮らす鬼。  食性は肉食を好むが、飢えてれば植物性の餌も食べる。食料が足りなくなると時々山から里に降りてきて農産物を荒し、人を襲って食べる。  赤天鬼の中でも弱い個体が追い出されて野生化し、自然下での交配によって非常に長い時間をかけて生まれた雑種だと考えられている。  体色は褐色など地味な個体が多い。 『人鬼』 ・赤天鬼が従えている鬼。  天鬼が選ばれた人間の血を預かって、代わりに自分の血を一滴与えることでなる。元は人間の鬼。 天鬼と同じく人間に近い姿から、硬化した皮膚をもつ怪人のような姿(鬼形態)に変化出来る。人間形態の特徴は一本角と、混血の影響による地味な髪色、質素な服装。  天鬼の僕であり同じ血を分けた者として、念での会話や感覚の共有が出来る他、本能的に血を与えた主を守ろうとする。  鬼形態は天鬼側の能力の癖や外見も継承される。  天鬼が愛人用として人鬼を作る事があるが、人間の時の生殖能力が無くなるので子を成す事はない。 『妖術鬼』 ・容姿は獄鬼に似ているが、やや小柄で細身の鬼。妖術に特化した鬼で、火を放ったり、人に化けたりする。 『岳鬼』 ・赤天鬼が従えている鬼兵。  山の様に巨大な鬼兵。城や10階の建物相当の大きさ。 人為的に木のように成長させられて作られる。 口から鬼火を噴く事が可能。  素材は身体能力の高い下級の子鬼。  世話する者によくなつき、扱いやすいように訓練されている。 『烏鬼』 ・赤天鬼が従えている鬼兵。  烏と餓鬼を呪術で組み合わせた合成妖怪。  人間の乳児位の大きさで烏天狗に似ている。  主に上空からの偵察に使われる。  天鬼などの上級の鬼は互いの視角を繋いで烏鬼を望遠鏡の代わりにする事もある 『闘牛鬼』 ・赤天鬼が従えている鬼兵。  和牛と獄鬼を呪術で組み合わせた合成妖怪。  体格や二立歩行をする所など、西洋のミノタウロスとよく似ている。  獄鬼よりもパワーとスタミナが備わっており、頭も賢く、武器・道具の使用や、複雑な命令の理解も出来る。 <天鬼の種類について> 『赤鬼』・力が強く、妖力も強い。人鬼・獄鬼・餓鬼などを作って従える。 『青鬼』・穏健派で人目に付かない場所でひっそり暮らす。自然を重んじ、軽い天候操作ができる。 『土鬼』・足が6本ある地底の民。 『空鬼』・体色は緑色。翼があり、烏天狗のような見た目。 この時代に広く分布しているのは赤鬼で、それ以外は希少。 『赤鬼』 ・体色の赤い鬼の総称。天鬼で体色の赤い鬼は赤色天鬼とも呼ばれる。  様々な色の天鬼がいる中で、一番攻撃性が強い。力や繁栄力も他の色の鬼より目立つ。  太古に各地の大陸や島国で、人間を追いやり支配しようとした。  餓鬼や獄鬼・岳鬼などの人間や鬼を素体に呪術で肉体改造を施し、自然の摂理に反する生物を作り出したのも赤鬼のみで、他の色の鬼には見られない品種。  野良鬼は生存戦争で負けた弱い赤鬼の天鬼が野生化した事が元の原因なので、赤鬼特有の野生種とも言える。 <赤鬼の主な一族> 「朱天鬼」 ・全ての赤鬼を力で纏め上げた一族。長年、酒呑童子と称される強い鬼を出し続けている。支配する山:大江曽山 族長:元実(地位的には赤鬼の総大将となってる。 「紅天鬼」 ・中国四国地方で豊かな土地を所有し、財を築く。財力で人間の近隣の国を支配。 族長:図冥 「薄紅天鬼」 ・飛騨周辺にあると言われている秘境にいる。妖力の強い鬼が多い。比較的、雌鬼の出生率が高く、それを利用した政策で高い地位に登り詰める。 族長:薄重 『青鬼』 ・体色の青い鬼の総称。  穏健派で人目に付かない場所でひっそり暮らす。  姿を見れる機会が少ない為、鬼門省にも資料があまり無い。(共存関係にある冠羽の村は異例)  戒律により、人間を襲って食べる事は無い。また、強くなる事を奨励されてるが、闇雲に力を振るう事は良しとされてない。  自然を重んじ、軽い天候操作ができる。  修行僧のように瞑想や自然の猛威の中で忍耐力や直感力を身に付ける。常に他者と己を切り離し、自分自身と戦う事を真の生き方としている。  人目に付く場所で人間の目を欺くために人間形態でいる必要性がないので鬼に変化した姿のままの者が多い。 <その他の用語> 『大江曽山』 ・元は大江山と言う名前だが、初代・酒呑童子の改革後に世代交代や鬼社会の新しい時代の始まりの意味を込めて改名された。   『大江曽城(おおえぞじょう)』 基礎はちゃんとしてるが、荒々しい外見の岩城。人間から奪った城を改造している。 地下に朱天鬼が暮らす居住区が何階層にも広がる。 『乳母鬼衆』 ・赤鬼軍の中で、餓鬼・獄鬼・岳鬼などの作られた鬼や合成妖怪の育成・調教を行う役職。リーダーは白妙。 育成場は城近くの地下にあり、敵に発見されない。 60f5e9dd-df7c-4993-a804-4791c1cca05a
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