あの人からの罰を忘れない

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 しばらく友里はそのまま動けなかった。 日付が変わろうとしている頃、玄関の鍵が開く音に気付いた。 夫が帰って来た玄関に急ぐと、「お疲れ様」と言った。 夫は「遅くなってごめん。起きていてくれたのか。友里はもう寝て良いよ」と言ってスーツの上着を脱いでいる。 友里はお風呂のお湯のスイッチを押してから、お茶漬けの用意をするのだった。 中村さんとはもう話すことも会うこともないかも知れない。 でも今日の中村さんの言葉をずっと忘れないでいようと思うのだった。
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