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三話 会議開始?
最後だと思われる桐間、神谷ペアが会議室につきらドアが閉まった途端に見渡が話題を切り出す。
「これから、反組織側の殲滅計画を立案します。」
「は?」
見渡の切り出しと同時に神谷が疑問の声をあげる。
「何故今なの?」
「遊撃隊副隊長が離反してるからよ。既に組織から離反しようと考えてる人がどれだけいるかわからない。だから、組織の存続の為にも殲滅するべきよ。」
「とはいってもなぁ、、」
と見渡の意見に神谷は樹瀬をみる。
「俺は行ってもいいぞ。」
「けー、んじゃいくかぁ、、」
と頼みの綱の樹瀬が見渡側にいることに作戦立案棄却は難しいと神谷は踏み、それを受け入れた。
「んじゃ、具体的にどーすんの?」
「それを今から説明すんでしょーが、やる気だせ!このアホ司令!」
「むーん、、」
「これだから、私はあんたが司令になるのが嫌だったなのよっ!全く、、以下略」
と部屋の端っこで小言の嵐に突っ込んで見渡に正座させられてる神谷を見つつ、桐間は隣に座ってる初めて見る青年に声をかける。
「貴方は、どこの誰なんですか?」
「うん?あぁ、お前の噂は良く聞いている。だから教えてやろう。俺は、突撃隊副隊長篠宮一輝だ。」
と、篠宮はやや偉そうに答える。
思ったより危ない人で桐間は少し驚いた、だが樹瀬さんと同じタイプかと思い
「能力は?」
と肝心なところを聞く。
「お前の能力は、、干渉、、だったな?」
と篠宮少し不安げに聞く。
「はい、そうです。」
と言うやいなや、また偉そうな態度に戻り
「なら教えてやろう。俺の能力は、格上の相手と戦う時に容姿と性格以外を相手に揃える能力だ。簡単にいえば能力のコピーだ。一応自動発動じゃないから、何時も神谷司令の能力を借りてるよ。」
「神谷司令の能力はなんなんです?」
と空は聞く。
「司令ー空にいっていいのー?」
「いいよー」
とやや抜けたやり取りをしてから、篠宮はこちらを向く。
「司令の能力は、十秒後の未来までを改変する能力と観察眼(魔眼の一種)と、能力じゃないが魔術回路も上物だ。」
「本当の持つものですね、、」
「そういうこった、、」
と二人そろってため息をつきつつ、説教され疲れてうつぶせになってる神谷を、運び椅子に座らせる。
「問題は性格だよなぁ、、」
「ですね、、」
と当たり前に認識されてることをぼやきつつ、ふと空は質問をした。
「ところで隊長って誰なんです?」
「隊長は司令だよ、、」
「えぇ、、」
とこれまた失礼極まりないことを目の前でいわれてもなんも言わないのが神谷である。
そして、ようやく会議が始まった。
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