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四話 紹介
円卓以外なにもない廃屋に御沢と天野が入ってくる。
「おかえり、それでイレギュラーは殺れたのかい?」
「すまない、ダメだった。」
いきなりとんできた問いに天野が即答する。
「あぁそうだ、ほれ、コイツだよ、新入りってのは。」
「よろしくお願いします。」
天野の紹介とともに御沢が頭をさげる。
「そうか、新入りか。よし、久しぶりに自己紹介しようぜ!誰が誰だかわかんなくなってきたし」
「あんたは覚える気がないだけでしょう?」
と中学生位の男子が言った言葉に母親のような女性が突っ込む。
そのやり取りに場が少しばかりだが和む。
「まぁいいや、とりあえず俺から自己紹介といこうか。津雲誠二能力は過去の事象をもってくる能力だよ、例えば刃物の切り裂いた空間をもってくるとかね。あとは、、神代兵器の鮮血、能力は切られれば死ぬ、致死の刃だね。」
「私は、岡倉瞳能力は触れた物を低級だけど神代兵器に変える能力、そこの天野が持ってるライフルの弾倉がそうよ。」
と先程の二人が自己紹介する。
そして、天野は
「俺はパスだ。コイツに開示条件は話してある。」
と能力開示を拒否する。
「あーまーのーのーけーちー」
「天野の卑怯ものー」
、、、以下略
という天野への非難が一通り終わったあと、
「んじゃ、つぎは俺がやる。」
と病弱そうな少年が手をあげる。
「俺は光野悠人能力はこの眼鏡と体を意識が自由に移動できる能力だ。意識が離れている片方は自動的に傷を負わなくなる。所持神代兵器は、魔眼殺しの眼鏡、能力はレンズが視界に入っているとすべての魔眼が使用不可能になる。」
そして、能力開示は進んでいきあとひとりずっと黙ってる五十後半ほどのいかつい男が残る。視線が男に集中してから天野は問いかける。
「そろそろ名前と能力明かしたらどうだ?創設者のオッサン。」
その無礼な態度に空気が張りつめる。
「はぁ、、」
と男はため息をつき、嫌そうな顔をしながら口を開いた。
「名前は小暮煌だ。能力は、触れた衝撃をすべて逆向きにして返す能力だ。神代兵器は、逆槍能力は必ず目標に命中するだ。よろしく頼む。」
「と、各自自己紹介が終わったんで一旦飯行きますか。」と天野が軽い調子で提案する。
「よし、いくかぁ、」と各自ふわふわした足取りで天野についていく様子をみて御沢は
「神谷みたいだな、、」と呟きを漏らした。
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