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獣のように四つん這いにさせ、天王寺は尻を高く捉える。
「ひゃあッ、ん……、あッ、あッ、いい、それいいっ」
「こうされるのがよいのか?」
「いい、あぁぁっ……」
激しく打ちつけながら、天王寺は求められるままに熱を何度も深く与える。快楽に溺れた姫木は、自ら尻を突き出すように天王寺の動きに合わせて揺さぶられる。
止まらない喘ぎに、口元からは透明な液が溢れ敷布を濡らし、下肢からも何度も果てた白濁とした液がいくつもの染みを描いていた。
それでも足りないと求める声に、天王寺は抜き差しの強弱を激しくする。
入り口ギリギリまで引いては、最深部まで一気に突く。
「あァァ……っ、ああ、ぁんッ……」
色好い声と共に、濡れた音が部屋を満たす。
「姫、早く意識をとばすのだ……」
「……や、ああぁぁっ――――ァ!」
パンパンと激しい音を鳴らし、熱い塊を打ちつけた天王寺は、一際深く挿入させたときに、自身の熱を中に弾けさせた。
姫木の背中が撓ったの感じた。
絶頂を感じて、そのまま意識を飛ばせば、終わらない快楽から逃れられると考えたのだが、姫木の身体が動くのを肌に感じ、天王寺は乾いた笑みを浮かべてしまった。
「……まだ足りぬか」
「やだ……、抜いちゃ、やだ……」
中に放ったものを溢しながら、天王寺は独り言を呟きつつ引き抜くと、姫木が止めちゃやだと泣いた。
止めるつもりなどなかったが、このまま続けたら壊してしまうと案じ、天王寺はより深く繋がれるように、姫木を仰向けに転がす。
「天王寺……」
暗闇の視界の向こうで細く名を呼ばれた。
腰に添えた手を、滑るように腹に移動させ、そこからゆっくりと上に這わせて、天王寺は手探りで胸の突起を探る。
「ぁッ……っ……」
滑らせた手がぷにっと可愛い突起に触れた瞬間、姫木の可愛らしい声が漏れた。
感じているのか、いつもより膨らんでいる突起を摘まめば、姫木の腰が浮くのを感じた。
「ここは触っておらぬのか?」
下肢は散々擦っただろうが、胸は弄ってないのかと問う。
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