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 天窓の下を、空に紛れた月光が照らす。真下にあるベッドには、少年とその父親が横たわっていた。  眠りを遠ざける光を遮り、父親の手が少年の目蓋に被せられる。 「頑張って目を閉じて。大丈夫、怖くない。ほら、おやすみ」 「……うん、頑張るよ。おやすみ父さん……」
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