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「かんたくん、きみのお父さんの名前はもしかして……」
お星様はきこうと思いましたが、やっぱりやめました。だってほら、かんたくんのこの目は、昔出会ったあのお友達の目とそっくりだったんですもの。
きかなくたってお星様にはわかったのです。だってお友達なのですから。
「それじゃあね、お空で見てるから」
お星様はそう言ってくるりとまわると、赤く光りながらお空に帰っていきました。
かんたくんは窓の隙間から、お星様のキラキラが見えなくなるまでずっと空を見上げていました。
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