気がかりなお星様

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「ねえねえ、どうしてパンツで寝ないの?」  お星様は男の子に聞いてみます。 「ぼくね、おねしょするのがいやなんだ」  男の子はまた泣きそうな顔になって下を向いてしまいました。 「ぬれてもいいよ」 「平気だよ」 「気にするなよ」  パジャマの星たちの声は男の子には聞こえません。お星様は代わりに伝えました。 「パジャマの星たちも応援しているよ。失敗しても平気だって」 「いやだよ」  男の子は言いました。 「失敗はかっこ悪いもん」  そしてまた、布団にもぐってしまいます。  そんな男の子の胸に寄り添って、お星様は話し始めました。
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