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次の日、朝目が覚めた俺はなんとなくダルくて、ぼんやりしながら学校に行った。
夢のなかの世界で人狼をすることになって、それは勝てば願いが叶うゲームで、でもミアは負けて……って、一晩の間にいろいろ起こりすぎだ。頭のなかを整理するためにも、一時間目はしっかり寝ないと。
そんなことを考えてたらホマレが来た。ミアは、なかなか来ない。めずらしいな、あいつ早起きなのに……なんて考えてたら予鈴が鳴って、すぐに本間先生が入ってきた。
起立、礼、着席。ミアはまだ来ない。っていうか、机も席もないじゃん? なんだこれ。
「出欠を取る」
本間先生はいつもどおり、淡々と言う。
「……東間ホマレ」
「はい」
「蒲帆フウキ」
「はい……って待った待った!」
さすがに俺も流せず、立ち上がってストップをかけた。
「センセ、ミアのこと飛ばすなよ! 東間ホマレの次は印路ミア、そんでやっと俺ことナイスイケメン蒲帆フウキくんだろー?」
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