おやすみからの勝負

夜１２時

「おやすみなさい」

　――この言葉を言ってから、私の戦いは始まる。

　皆さんはこの言葉を言ってからすぐに寝つけるのだろうか？

　なんだと？　寝つける？　うらやましい！！

　あ、いかんいかん取り乱した。

　つまり何が言いたいのかというと、私の寝つきはものすごく悪いということだ。

　え、それがどうしたって？

　……いいか、寝つきが悪いというのは大変なんだ。

　まず、眠れないということ自体が苦痛だし、朝起きるのが辛い。
　そして朝やる予定だったことができない。
　最悪、遅刻だ。

　つまり、眠れないというのは害悪ばかりで得はないのだ。

　というわけで、私はさっさと寝るために目を瞑り、眠るまでじっと動かないようにするのだ！